@ IHIステージアラウンド東京
豊洲駅ホームから撮ったお写真。右端に劇場が写ってます。
ついに行ってきましたヨ。
360度のステージに囲まれた客席が、シーンにあわせて回転する劇場。ステージが閉じられている部分の壁には、疾走感あふれる映像が駆使されて、テーマパーク的な大迫力でした。
客席が動く感覚、なんか懐かしい?と思ったら、キャッツシアターの盆でおなじみだったんだわ!
その客席のムービングと、映像の浮遊感が相まって。
演出も、舞台機構を存分にびっしりと使いこなしてて、それは見事でした。
下手エリアの、前後は真ん中あたりの席だったのですが、舞台は前の席の人の頭でゼロ番(舞台センター/主人公たちの立ち位置)がまるで見えません。先日に続いてずっとからだを倒して観るはめになりました。
幕前に、必ず背中を椅子につけてご観劇くださいと繰り返されてましたが、その前に設計者呼んで来~い!です。
そして最悪なのは、音響! 歌だと気にならないのですが(メタルロックだから基本、大音量)、台詞のときにね。ラジオノイズめいた台詞の音が、正規の音からコンマ何秒か遅れて別途再生されて聞こえるのです。なんで? 後ろの席で、誰かがずっとおしゃべりしてる感覚。これがすんごく疲れた!
細かいSEは、動作に合わせてその場から聞こえてくるように設計されてるし、褒めたいとこなんだがなあ。(あれ、都度、手入力ですよね。すごいな)
さて、マクベスです。
昭和の小劇場特有の、猥雑や無意味さや錯綜に、存分にお金をかけてる!のが、時代だなあとわくわくします。
そして。
今までいろんなマクベスを観てきましたが、今回はじめて、こんな構造のおはなしだったんだ! こんなにもロマンティックな夫婦の愛のものがたりだったんだ!と魅せてくれました。
ふたりきりのときのバカップル(これ死語?)ぶりからの、かかあ天下(これも死語?)ぶりは、抱腹絶倒からの、壮絶。
頂点をつかんだはずなのに崩壊していく中、うららー(浦井クンのこの呼び方、気に入っちゃった☆)が長澤まさみちゃんに寄り添い歩くのが、慈愛に満ちててほんとうに美しいのですよ。
長澤まさみちゃんがもう、すべてがスレンダーで、かっこいくて、かわいい! 今を生きる素敵なマクベス夫人です。ローズって名まえが設定されててよかったよね。
うららーは前任者たちの台詞口調を踏襲しているのか、妙な語尾が、わたしには気に入らなかったりしてw ちゃんとシェークスピアを歌える人なのになあ。それから。舞うようなチャンバラぶりが大好きなので、そのシーンでストロボ焚かれてると、いらーん!とか心の中で叫びました。
そうだ!
一瞬映る、うららーのロックバンド時のアー写が、若いころの祐一郎さんトートにちょっと似てた気がする~ (≧◇≦)
ってか、エリザベートの闇広のパロディが掠るんだけど、客席の誰も反応してなかった! うららーがルドやってたの知る人は、今どきいないのか。新感線☆観る人たちは東宝ミュージカルなんて観ないのか。めっちゃ残念! ひとりで手を叩いてました~
あなたがミューファンなら、チェックしてきて~! 反応してきて~! ですよ!
(エリザベートの前バージョンのパロディなので、今の舞台しか知らないとわからないですが)
冒頭のベビーメタルネタも、あまり反応されてなかったかな。
ってか。わたしが見落としてるパロディも、いっぱいあるんだろうな。あれ、えーとコレ、なんだっけ?なとこもありましたし。
ちなみに「最上階の鉄塔で電源落とす」のはFF7ネタであってるかしら。心の中でひとり、わーきゃーポイントです。
山田和也大先生だったら、トムさんだったら、この劇場どう使うのかしら。
新感線☆の2.5次元的な芝居じゃないと、あの空間は持たないのかしら。