日本人の演じるミュージカルがわたしは好きだ。
と、言葉にする機会が今までなかったな、と気づいたので、書いておきます。
実は数十年前にブロードウェイやウエストエンドで、いわゆる「本場の」ミュージカルを観たときから感じてました。勇気がなくて、とても、言えなかったけどw
来日組にいたっては、ほぼ論外。
旅先で、いよいよ雑な芝居してるなぁと感じてしまうことが多いので。はい。なので最近は、まず観ません。
そうです。欧米人のパフォーマンスは、パワフルですが、大味なんですって!
日本人の演出や、演者の佇まいの細やかさに見慣れてしまうと、あーゆるぎない「石」と「肉」のの文化の人たちなんだなあと感じます。
でもなぁ。わたしは「紙」と「ゆば」の繊細さのほうが、肌にあうわ~
(と書いたあたりで、ふと。じゃんけんについて思い至ります。
石よりも「柔でも不定形で包み込める」紙のほうが勝ち。として疑問をもたない日本人の感性ってスゴクない?)
あとね。
昔は、日本でもミュージカルのロングランができるような(石の?)文化にしたい。お客さまを育てたい。とか考えてましたが、最近はね。違うの。
1・2か月で演目を変える美学みたいなほうが、日本の文化らしいのかもしれないって気がしてきたのですね。(演るほう創るほうは、めっちゃ大変なんだけど!)
日本の神事は本来、木の下とか大岩の陰とかで行い、終わったらすべて取り払って無に戻してたんですって。神社とかを建てるようになったのは、仏事(お寺)の影響なんですってね。
それを考えると、多少は粗末な仕立てでも、いい加減な出来でも、次々といろんな演目を流れるように展開していくほうが、紙の文化として自然なのかもなぁ。
ま。そんなことを考えたわけですよ。
技術とか自在な発想とかはね。欧米に学ぶべきこと、まだまだたくさんありますけどね。
でもね。わたしたちの理想形は、自分たちのからだの中にありそうですよ。たぶんね。