あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

あなたならどうする?

こんな夢をみた。

 

その村はなにかのイベントらしい。ざわついている。そんな日に、迷路のような建物の中をわたしはあれこれと思いついては、さ迷っている。しなければいけない作業もあるようだ。

その中でわたしはひとりの子どもと2回、すれ違う。なぜか黒いかっきりとしたアイメイクをした幼い少年。

かれはどうやら造形的な才能と個性に秀でているようだ。だがアートには無知な狭い地域で育ってるゆえに技術はひどく稚拙だ。

夢の中のわたしは反射的に、広い世界のいろいろなアートをかれに体験させたら、必要な技術と素材を与えたら、どうなんだろうかと感じる。このまま世間に知られることなく埋もれさせておいて、いいのか。おそらく経済を動かすアーティストになれる気がする。

「ねえ」

2回目に会ったとき、わたしは少年にかすれた声をかける。黒いアイメイクが無表情にわたしを見返す。

「ねえ、もっと……」

 

と、目覚ましで起こされてしまった。

 

 

 

(-"-)

 

 

目覚めてからずっと、わたしは考えている。

夢の中でのわたしの反射的な考え方は、正しいのか。資本主義的な思い上がりではないのか。

かれは村の中で、世の中のことは何もしらないまま「狭く生きる」ことが幸せだし権利なのではないのか。