ステキな舞台を観てきたよ! toRマンションの新作小劇場公演です。
フィリップ・ジャンティの照明担当の方が共同演出されたとかで、「テアトル・ノアール」という技法なんだそうです。
えーと、ミュージカル『壁抜け男』であれこれ使ってたトリック、あれだけを抽出して幻想的にリリカルに醸したと説明すればいいのかな。ノアールというのは、背景が完全な闇であることを使いこなしているからです。
発想と繊細な動きがね、もう素晴らしいの! トリックそのものはわかりやすいけれど(が、演者が手数とタイミングをからだに落とすのはたいへんそう!)、効果的に使う素材の選び方や光量の調節とかはめちゃデリケートなんだろうなあ。
いつになくがっつり(ルコック系の?)フランスの古典的なマイム世界で、ポピュラーなクラシック音楽を使いこなす舞台って、そういえば最近なくなったなあと思ったり。
こういう洒脱な作品が、来日公演ではなく日仏コラボであるってことが、とにかくスゴイと思う。
日本中の子どもたちに見せたいなあ。見せられるといいんだけどなあ。公的機関はこういう作品をちゃんとチェックして、学校を回るシステム作ればいいのにね。聞いてる、たとえば世田谷区? (あ。ご本人たちがやりたいかどうかは、また別だった)
マイムの世界に、哀愁と人生の影を持ち込んだのはマルソーだったと思うけど(わたしが観たのは大劇場だったのでよしあしでした)、無言劇でそりゃ難しいと思うけれど、
笑いとロマンティックとあたたかさだけの舞台は、なんとなく人が片翼だけで飛んでいる印象をわたしは持ってしまって。や、それでいいんだけれど、十分楽しんだんだけれど、いつも最後に、髪の毛ひとすじ物足りない印象を持ってしまう。あくまでも、わたしの好みの問題です。
だって。toRの客席のすばらしさは、赤ちゃんもOKってことで、伝えたいことは人生ってすばらしいよ!ってことなのだろうと思うし、
わたしの好みは見当違いだと、承知したうえで書いてまする。
そうそう。写真は物販で購入。ちいさい缶バッチはガチャです。
まるちゃん(ご贔屓さん)のキャラが出るまでわたしはおとな買いするのかなあと心配でしたが、なんとなんと! 一発で出てくれました! ぱちぱちぱち。
ほかの方だってやりたいよね、と、ふたつでガマンしたよ。箱の中、すでにすかすかなんだもの。
ちなみにトートは、ラスワンゲットでした。わたしを待っててくれてありがとう!
公演中日をまたずにグッズが売り切れるって、ファンの熱量が、ね、わかるでしょう?