レンタルDVDでみて、打ちのめされました。
美しくて完璧な脚本――だぁ!
ああああ。こんな構成のホンが書きたい!!
という想いを、誰とも共有できない。
わたしみたいな視座で脚本そのものを分析・感動する人、いないだろうし。
まあ、誰かと共有するものでもないか。
というわけで、ひとり黙々とプロット分析。すごいすごい。秒単位の緩急でエピソードが積み重ねられて、一片の無駄もなく、あーすごい。
で、不安になってきたのは、
わたしが得た作品の感動、サブテーマというか、人としての静かな尊厳について、気持ちが行きつく人はどれだけいるのだろうか?という疑問。
人によっては、
他国を相手にした裁判劇とも、ユダヤ人迫害の歴史とも、あきらめずにベストをつくせというアメリカ的なテーマとも、ジェネレーションギャップのコメディとも、
いろいろとれる。
そっか、「すべてがつまっている」のも、すごさの一端なのか。