あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『黄金のアデーレ』

レンタルDVDでみて、打ちのめされました。

美しくて完璧な脚本――だぁ!

ああああ。こんな構成のホンが書きたい!!

 

 

という想いを、誰とも共有できない。

わたしみたいな視座で脚本そのものを分析・感動する人、いないだろうし。

まあ、誰かと共有するものでもないか。 

というわけで、ひとり黙々とプロット分析。すごいすごい。秒単位の緩急でエピソードが積み重ねられて、一片の無駄もなく、あーすごい。

 

 

で、不安になってきたのは、

わたしが得た作品の感動、サブテーマというか、人としての静かな尊厳について、気持ちが行きつく人はどれだけいるのだろうか?という疑問。

人によっては、

他国を相手にした裁判劇とも、ユダヤ人迫害の歴史とも、あきらめずにベストをつくせというアメリカ的なテーマとも、ジェネレーションギャップのコメディとも、

いろいろとれる。

そっか、「すべてがつまっている」のも、すごさの一端なのか。