あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

一般人のための諏訪御柱祭入門 その2

一般人のための諏訪御柱祭入門 その1 - あとりえあげん

 ↑↑過去記事はこちらです

 

◆上社御柱祭 山出し一日目

89歳の父と一緒ですので、大テーマはまず、無理をしない、です。
そしてこの日に目指したのは、御柱の追っかけ♪

 

八ヶ岳の別荘、甲斐大泉駅から小海線は一時間に一本なので時間に選択はなく。
無理なく朝起きて、おにぎり握って、電車に乗って、10時に茅野駅につく。

シャトルバスに乗って、「穴山大曲り」近くまで。

 

交差点に向かいながらハッピをきたおじさまに話しかけて、歩きながらスケジュール進行などのいろいろを教えていただく。

通り過ぎるのは、1時間に1本くらいが目安ですか? 「いやいや、次々ぎっちりと来るよ」←嘘ですw 
1時間に1本、やや時間が押し押し、のつもりでちょうどの感覚でしたよ。 

「時間通りにやりましょう!ってのが今年の申し合わせだけど、無理だよね」とか。
ですよねえ、こういうのはなんでもそう。と相槌うったり、

おもろかったのが、わたしが「ま、事故がないのが一番ですよね」と言ったのを、その方は無視されたのです。おやおやおや、事故も祭りのうちってことなのかな?

 

進むうちに、ここから先はいけません!とされたので、この交差点で行列を待ちます。

↓木遣り隊(御柱が動き出す前には、必ず木遣り歌があります)

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うわ~ うわ~ 
先頭の御柱『本宮一(本宮の一の御柱)』です。掛け声は「サッ サッ」「ヨイサ ヨイサ」
もっとアップの写真も撮ったけれど、人波に押されてぶれぶれでしたw すんごい近くをわっさわっさと通り過ぎていきました。

 

『本一』が去り、ちょっと落ち着いたところでさっき通せんぼだった方向に歩きます。

曲がり角の、たぶん御柱がお尻を振るあたり? テープがめぐらされたうしろで「すごかったねえ」とか言いかわされてる。そんな隙間に、場所をみつけて待つ。

 

ラッパ隊が吹くのは、高校野球のあれです。進軍ラッパってやつ?

最初はおいおい! 場違い感満載だろ。と思いましたが、時代の生き物としての音楽文化とはこうやって流れ、歴史が作られていくんだなと思うと、妙に納得。

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引き綱行列は百メートルはあり、男綱・女綱にさわってるだけの先鋒と、本当に動かしてる後方の人たちとがいます。

ずざざざざっ

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『前宮一』の掛け声は「せーの よいしょ」でした。

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次までの待ち時間に、駐車場の片隅で日向ぼっこしながら、お弁当タイム。自分で握ったおにぎり食べて、おかずをつっつき、ほうじ茶を飲む、なんて何十年ぶりかしら。(うふふふ) ま、そこに手作りチョコケーキとブラックコーヒーがつくのが、今風の食文化だわね。

 

『本宮二』が来ました!

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このチームが素晴らしかったのは、後続隊の充実ですよ。人力だけで運ぶ御柱は、すべるようにと先に水をまき、引きずられるので木の皮が道路にこすりつけられます。振ってるおんべ(御幣)もちぎれて落ちるしね。

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↓ 行列後尾には、こんなんも続きます。(微笑

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さて、御柱八本のうち最初の三本を見たわけだけど、どうする? 追いかける?
と、その場から離れて、道路をくだることにしました。

すぐに立ち往生している『本二』のしっぽにぶつかり、ふと横に道を逸れる人たちのあとについていってみました。

道なき道を、みんなで進む。

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で、本道に戻ったら、きゃー! 『前宮一』に追いついた!

祭りの花形は一番太い『本宮一』ですが、わたしは前宮ファン(?)だからね。

小ぶりなせいもあってか、このチームはリズム感と勢いがステキ。スビードがある(気がしました~)。

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スマホをかざしながら、にこにこワクワクと追っかけてたら、さすがに近づきすぎじゃないのか?と父にリュックを引っ張られました~ わはははは☆
親につかまれて引きずり戻されるなんて、いつ以来だ?

もっとも街中に入ってたら、結局父もその距離で歩いてましたけどね。

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氏子さんでもないのに、赤の他人なのに、ごくごく近くを一緒に、前後して歩いているだけで、祭りに混ぜてもらった感いっぱいで、ほんっとに楽しかったです。みなさん、かっちょいいしなあ。

ほんとは一緒に掛け声を和したかったけれど、女声を混ぜていいものか判断できなかったので遠慮しました。柱の横には女子メンツがいたけど、めどでこ(つの)にはいなかったし、これが宗教的に何を意味するものかわからないしで、
(物理的には、バランスとるのと、左右に揺らすことで前に進むはずみにしてるみたいです)

後日、今年は女子がめどでこのてっぺんに立ったニュースをみたので、気にしなくてもよかったのかも?と、ちょっと後悔。

 

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↑「おやすみどころ」とかいう場所で、神主さんのお清めを受けていました。

今日はここでこの御柱はお泊りなのかな?とわたしたちは離れてしまいましたが(昔はそうだったようです)、このまま木落とし公園まで運ばれます。(行列の先頭とはあとで再会)

 

で。今日のお祭りはこれで終了かな?と、当てずっぽうで駅に向かって歩き始め(シャトルバスの逆ルートをたどり)、

ふと木落とし公園を見たくなり、おまわりさんに道の方向を聞いて向かったら、なんと『本一』の行列にぶつかる。
近くの方に尋ねると、今日中に木落としセッティングまで持ってきますよ!とのことで、

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当然。ついてきました。

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↓ めどでこ、でかいのに取り換えました!

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おおおおお。

 

帰りの電車の中では、富士見(今年の『前一』担当地区)のハッピきている大勢とご一緒になり、心の中は、わー♡状態。

 

ちなみにこの日の歩数は13000でした。父、よく歩いたなあ。

 

◆上社御柱祭 山出し二日目 

前日よりゆっくりめに家を出て、茅野駅11時着。

駅前では、観覧席の当日券が出てました。今さら買う気ないけど。
なのでぞろぞろと人の波にのって歩きます。

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観覧席にお金を払わないと、氏子さん以外は木落としに近づけません。駅近くの橋の上からみました。『本二』ですね。

そっか。望遠鏡、持ってくればよかったなあ、と父。

前日に、公園に近づくための抜け道をチェックしておいたのですが、チケがないと通してもらえませんでした。ちぇ。

 

で、川越しに向かう。『本一』のを見ました!

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「立つな~」と後ろから声が飛ぶので、膝立ちのまま30分くらい待ったかな。これがけっこうきつかったwww

 

お昼でおなかが空いてきた。けど、この日はお弁当を用意しなかったのです。

父が「(屋台の)焼きそば、肉もキャベツもなかったなあ」というから、「え。買い食いしたかった?」「うん」というわけで。

「おかあさんとドコドコで食べたっきりかなあ」(ちなみに母がなくなって28年です)

が。田舎のテキ屋さんは呑気みたいで。屋台を最初みたときはすっからかんの品切れで、次に見たときは作り始めてたけど行列の人数がふたつずつ買ったらわたしには回ってこないなという量で。しばらくお預け。

リュックの中のソイジョイを半分こにして齧る。

 

そのあと、うろうろ歩いて、大型ビジョンの前に落ち着きました。

父、念願の焼きそばゲット! 大盛りを平らげて、その日の夕飯のパスタを残すという(こら~)子どもみたいなことをしてました。

あ。こーいうときは夕飯つくるのはメゲるだろうなと、東京でおいしいパスタソースを買ってったのですよ。

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ここで、『前一』の川越しと『本二』の木落としを見ました。解説アナウンスつきの、超ナイスアングルで、実際を遠目でみたあとには、これで十分。
てか、地元の方たちもここで見るのかっ。

そして口頭アンケートされたけど、わたしが観覧席で木落としを見たあとにここにいるって、何回否定しても、思いこまれてました。観覧席チケットを買ってない観光客はここには来ないってのが基本感覚なのかなあ。

 

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帰り道にぶつかった、木落としから川越しに向かう『前二』の行列。めどでこはずしてますが、川辺でまたつけるんだよ。このチームは桜模様が超オシャレ。
めどでこに巻かれた白い綱にも、ピンクの桜が描き散らされてました!

 

帰りの電車の中からは、『本三』の木落とし寸前が間近で見られましたよ。氏子のみなさんが笑いながら電車に向かっておんべを振ってくださった!気がする!

 

 

思うんですけど。二日目も祭りが身近に感じたのは、あのステキな一日目があったからだと思うのですよ。参加感がね、もう身に沁みてたから。

今後は「木落とし? ふっふっ。ツウは一日目を歩かないとねえ」とうそぶくつもりですよ。

 

祭りはもう一日あったのですが、わたしは都合で東京に戻ったのでみられませんでした。残念! 

さ。次は里曳き、建御柱。前宮の追っかけしたいっ。

GWだけど、頑張る!

 

つづく。

一般人のための諏訪御柱祭入門 その3 - あとりえあげん