信州諏訪 御柱祭 平成二十八甲年「諏訪大社式年造営御柱大祭」
6年に一度(7年というのは数えの言い方です)の諏訪大社の御柱祭。気がついたときは木落とし観覧席のチケットは売り切れで。そっか、一般人※は楽しめないのかな?とネットをうろついて情報をみましたら、案外そうでもないみたいなので。行ってきました! めちゃ楽しかった!
※御柱祭では人は三種類に分類されます。主役の氏子さんたち、観覧席チケットパスを持ってる人たち、その他一般の人。
◆事前リサーチ(笑
一か月前にまず、車で現場を下見しました。
勝手なイメージとしては自分の地元多摩川花火大会の混雑で。少しは土地勘があったほうがいいかなという発想です。
まず行ったのが茅野駅の観光案内所。まだパンフができてなくて、とおっしゃりながら、地図上でざっくりと祭りの行程を説明してくださいました。
「とにかく混むので、ここなら絶対!というご案内はできないんですよ」
「木落としが有名ですけれどチケットがないとよく見えないので、人によるかもしれませんが一日目に御柱のあとをついて歩くのも楽しいですよ。シャトルバスが出ます」
↓
というわけで、三日間あるうちの中日だけ来るつもりが、一日目から来ることに予定変更!!(そしてめっちゃ楽しい!のは一日目でした!)
その日の、木落とし公園
上からのぞき込む。
宮川の川越し会場
浅くゆるやかな流れになるよう、護岸してあるみたい?
ついでなのでちょっと足をのばして。
諏訪大社 上社の前宮は不思議な場所でわたしのお気に入りです。
前宮というのは、四つあるなかで最初にできたお社という意味らしい。
あとの三つ、上社の本宮、下社の春宮・秋宮は観光地な大きな神社ですが、前宮は森(杜?)の中のカオスっぽいの。観光客も少ないみたい。
パーキングにアラミタマ(アマテラス以前の原始宗教)を祀った小さなお社があり、
本殿と社務所の間を境内と呼ぶのなら、そこに公道が通り民家並び、(今回わかったけど旧道のようです。つまり後年になって、道の向こうに社務所と十間廊と大鳥居をつくった?)
権力からはずれた?匂いがして、なんか、いとしい。
↓十間廊(別途、本宮から神さまの行列を仕立てて、ここでお供えと祝詞をあげるお祭りがあるそうです)
↓前宮正面
本殿を囲む柵に続く門の形で拝殿がある形式。
考えようでは、背後の山が神の居場所とする本殿で、この建物群は拝殿と門なのかもな。勝手な妄想です。
↓ 御柱の一本。もうすぐお役目を終えるのね。
父が突然、あんみつ食べたいと言いだして。お社前にある茶店に入る。
陽だまりの中で、お店の方や居合わせた地元の方に、御柱祭についてお聞きする。
お祭り当日にも感じたけれど、諏訪の方たちはみなさん、お話好きで親切です。
下見に来たと言ったら、とても喜んでくださって。
これから寄り合いがあって、みんなで縄を綯うのだというので、
「準備とか大変でしょう? 特に女子は面倒が多そう」と言ったら、へへっと笑って何もおっしゃいませんでした。
当日はお弁当持ってくるんですよ! コンビニでなんか買える、なんて混み方じゃないですからね。あと小さな椅子もあったほうがいいですよ。
そして、
「忘れてほしくないのは、祭りは地元の者たちのもんだってことです」
そのとおりです!! わたしたちはお邪魔にならないよう遠目から楽しませていただくだけですよ!
そのあと、守矢資料館には行かなきゃ(鹿の生首とか苦手だったらダメだけど)と教えていただき、向かいました。
前宮前にあるアラミタマについて訊いたけれど、学芸員の方に「なんのことです?」と言われて写真をみせる始末。前宮境内?を横切る道が旧道だというのも、ここのレプリカ古地図を見てて気づきました。
このあたりの原始宗教はミシャグジ神や洩矢神とされてるそうです。守矢さんはその神官のお血筋らしい。
とまあ、リサーチのかいあって、不安はなくなり、ただただ楽しみになりました、とさ。
(つづく)