三茶de大道芸の当日のボランティアは、加納真実さんの付き人をさせていただきました。クイーンオブ大道芸です!
ほかのボラたちに、そりゃもう、うらやましがられました。
そしてわたしが心密かに決めていたのは、この、技術臭を感じさせない超自然体なパントマイマーの、一日のからだとメンタルの持っていき方の観察。つまり、オフと楽屋モードとステージモードの流れをどうしているのか?みたいなことです。
結論からいうと、発見と驚きもあったものの、やっぱりどこかキツネにつままれてる感が残ってて、なんなんだろうな。わからん。
大丈夫なの?とこっちがどきどきするくらい寸前まで、でへでへ笑いながらおしゃべりしてたり、平気でものを食べてたり。で、はっと気づくと高い集中力を秘めてにやりと客席を見回してる~ そのときにはもう、別人(!)になっているのですよ。
大道芸人ですから基本すべてにおいて自立してらして、メンタル管理も鉄壁なんだろうな。真実さんいわく、ご自分の芸は「失敗がない種類」のものだから緊張する必要がないのだそうですが。え。そういう問題なのかな~?
橋本Pイベントのセオリーなのですが、見物を呼べる芸人は客導線を大きく動かすために、遠く遠くのポイント(会場)に配されます。
真実さんに至っては、三茶の街の周辺をぐるりと回ることになり、中央にある楽屋(シアタートラム)に戻る暇なく、公園でおにぎりをかじりながら、
というわけでわたしも、一日中ずぅぅっとご一緒に過ごすことになりました。うへへへへ。役得役得。ぐるぐる歩きながら、おしゃべりして、いっぱい笑ったよ~
(まあそんなわけで、来年は太子堂一丁目公園にテント張って第二楽屋つくりませんか?と事務局に提案してみました。楽屋番はどうする?とかもあるんだけどね)
一日目。
↓↓ ポイント移動中に荷物番。このとき気づけた、真実さんのさりげない「男気」に惚れた!
二日目。
あいあいロードが大変なことになりました。時間ぎりぎりまで歩行者天国にならないので、ステージとは逆のほうでみなさんがお待ちかねです。
真実さんに確認しながら最前列の距離を決めて、前3列はお座りくださいと一言行ったら、一発でみなさんぴしりと。
「みんな素直だ」と、真実さんは笑いながらわたしに囁いてたけど、なんだろう、ファンの方たちは真実さんにほめてもらいたい気持ちが強いんでない?って気がしたんだ。わたしの誘導が手慣れてたからじゃない。
この日の人出はおそらく史上最高で、三茶の街そのものの熱が異様に高くて、なので移動は裏道につぐ裏道をたどりました。で、商店会の方に確認して抜けた住宅地で、都市伝説の銅像と遭遇しちゃった! 真実さんと写真を撮って遊ぶ。
みんなさ、ショーの中で真実さんに頭なでてもらうのを、順番にうれしそうに待ってんだよ! 見物もそれをわくわくして見てんだよ!
なんなんだろうね、この空気は!
真実さん見てて思ったのは、
存在に欲がない、気負いがない、心地よさ。
謙虚さ。(あいあいステージの奥行きのなさを心配したら、大丈夫、やれといわれたらどんな場所ででもできますよ、わたしは。と、おっしゃってた。く~ かっけ~)
そして「加納真実」というショー仕様のキャラにスライドしたあとは、すとんと自分のからだが感じることや周囲との距離や反応を受けとめ、さらしている?
ショーの中であんぱんをちぎって口に運ぶシーンが毎回あるんだけれど、
毎回、食べる量は違ってて、そして都度「ああ、パンだなあ」とか「お、あんこだ」とか、素直に思い浮かべてんだろうなって気がしたのね。
なんかそのあたりに、
何回見ても同じように、でもちょっと違っておもしろい!と感じる秘密がありそうな気がしたんだ。
そして。
そして。
ああ。やっぱ。わからん! わからないけど、大好きだ!