あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『ビッグ・フェラー』

地元の劇場でうりゃくんのお芝居、みてきましたよ。
そういえばわたし。うりゃくんのストレートプレイは、初めてかも。
 
ネット上には、次の仕事であるミュージカルのインタビューとかが、連日にこやかに流れてて、
ときどき地元劇場を見上げては、
ほんとにこの中でかれは、日々暗い重い(であろう)お芝居をしてんのかしら?
と不安に思ったりもしてたのですが、ちゃんといました。(当然だが)
 
そして。
俺が俺が!的なお芝居をする役者さんたちに囲まれて、
受けの芝居に重点を置いて、するりと存在していました。
カメレオン、って言葉が浮かんだよ。
周囲から求められることに、ぱしぱしぱしと器用に対応出来ちゃう人だなあ。
 
ふつうソレは、善し悪しで語られることですけれど、
うりゃくんの場合は、持ち味に繋がってるのかなと思ったり。
  
それで。
あの役は、人間にとっての最後の良心/救いを、造形してるのかな。とか。
でもさ。自分はこうもっていきたいんだぁって芝居を、も少しどこかで、主張してもよかった気もするけどな。とか
しまった。
うりゃくん中心に芝居を見てしまったので、
主テーマが少しズレて、見えてるかもしれないと気づきました。
 
ま、いっか。
実際、うりゃりゃんを観にいったんだし♪ 
 
 
って誰か、今度うりゃくんに、
「あなたにとって思い入れるってどういうこと?」って聞いてみてほしいなあ。
 
うりゃくんは、とても「天使」であると思うんだけれど、
「天使」である向こう側で、やっぱり何も考えてないw とは思うんだけれど、
その、もうひとつ向こう側に。深いけれどポピュラーな哲学を秘めていそうに感じるんだ。
でもね。それが、まるで見えないんだよね。
 
 
なので。ずっと観たいと思っていたアルジャーノンの再演。楽しみです。
 
 
 
 
という、作品のほうですが。
 
NYを舞台にした、潜伏するIRAの活動家たちの30年を描いていて。
まるで馴染みのない設定ですから、
世の中には、そうか、こーいう歴史も流れているんだよな、と、興味深かったです。
 
世の中と戦っているはずなのに、
だんだんと何と戦っているのかが不明瞭になり、お互いの規律と暴力にがんじがらめになっていく。
という、芝居の向こう側を感じてしまった。
 
 
そして。「演劇の面白さ」を堪能。久しぶりだな。
 
2幕あたまの、ひと瓶のモルトを飲む描写のあたりなんかは、ぞくぞくで。
あと幕切れも。とってつけたような印象ではあるけれど。
  
劇作家ならさ。こんなシーンが描けるためになら、魂でもなんでも売っちゃうよね〜
 
 
数えだすと。おもしろさがいっぱいあったな。
ああ、アレはそういう意味だったのか!や、
それじゃあ、こういう展開なっちゃうの? なっちゃうよ〜! が
たくさんあるってことなんだが。
 
 
 
翻訳された日本語が生き生きしてました。 by 小田島恒志さんです。
 
演出もステキ。人間を愛しく、シーンを明確に、見せることが上手な方でした。
by 森新太郎さん。