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あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『テンベスト』

◆創る 2014

ご縁があって、拝見させていただきました。
白井晃さん演出の『テンペスト』です。趣向がメチャおもしろかった!
 
最初の10分間。
一本のロウソク以外何もないだだっ広い劇場に、
嵐を起こし、
その中でもみくちゃにされる船を描くまでが、ほんとうに、もうね。スゴイ。
(ただし。このシーンで台詞が意味をなさないので、ちょっとヤな予感は、しますw)
 
そしてエアリエル(空気の妖精)の描き方が、
最初にシルエットで出てきたとき、え? まさか? ええっ? そうなの?
うぎゃーっ! そうきましたかぁっ!! 
って、発想です。泣く。
幕切れでかれが解放されるシーンが、それまでの芝居の積み重ねの結果なんだけれど、
最高に美しくて、せつなくて、カッコいい。
 
 
全体にストーリーをすっきりと見せていて、
おや、こんなにおもしろい設定だったんだと発見させてもらいました。
演出家がテキストをきちんと読み込んでいるって、こーいうことなんだね。
なんか今までは、ごちゃごちゃしただけの失敗作(ごめんね、シェークスピア!)な印象でしたので。
 
そうか。これはサービス精神旺盛な下世話な喜劇として解釈しないと、
おかしなことになるのか?
 
シェークスピア喜劇のからだをつくるって、むずかしいのね。と思いながらみていましたが。
んんん。
役者が、自分は大真面目におどけたフール(道化)であると自覚し、楽しんでるかどうかの違いが、
シーンの説得力につながるのかな、とも感じました。
(劇場空間の大きさもあって?)保守的な演技だとシーンがつまらなくなる。
 
つまり。ドラマとしては、迫ってこなかったってことなんです。
婚礼の祝祭にひきこまれて、うっとり――と、できない。なんか気持ちの歯止めがかかっている感。
はじけて、ない。(はじけている役者さんたちは大勢いるんだが)
観客の気持ちが、自分の人生から解放されない。(役者のほうが解放されていないから???)
 
せっかくの素晴らしい演出なのに。ちょっともったいなく思ったのでした。
(や。あのタイプの役者たちをここまで持ってきたのを褒めてほしい、とか、演出家はおっしゃるのだろうか???)
 
 
松岡和子さんの訳は、自然に美しいです。
それでも、ときどき、日本語として説明的になり。
彼方くんの台詞なんて実にむずかしい(日常、こんな台詞は絶対にはかない!)のに、
誠実に、よくぞコナシてたなあ。そっか。誠実であるって、大切かも。
 
 
 

役者のからだや声や想いよりも、演出・道具・映像を魅せる舞台なのかな。
新国立劇場(中)で観ることに、大きな意味があります。
劇場を使いきってる! これは気持ちよかった!!
 
というわけで、コチラ
↓↓
http://www.nntt.jac.go.jp/play/tempest/
 
 
 
 
ってか、ね。
先日自分が書いたミュージカル(公演未定・・・・・・)と、道具の使い方がかぶっていて、チョットあせる。
真似したんじゃないからねっ。ときどきある発想ってことだかんねっ。
(もしもお披露目できたときの言い訳)
 
( ̄▽ ̄)