あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ぱきぃぃ!

夕べはひびちゃずけのレコ発ライブ。
 
ライブが素晴らしくて、わくわくが止まらず。
そのあとはもう、眠れないし、
でも何も手につかないし、
もちろん会場で買ったばかりのCDを聴くどころでもないっ
というふわふわ感に流される。
 
 
 
アンコールで、
ゲストのドラマーさんのソロ・インプロがランナーズハイな状態になってしまい、
ステージ上も客席も、全員巻き込まれて固まり。
(音に反応してゆらゆら動いていたのは、ひびさんとわたしだけだった気がする〜)
 
プレーヤー本人さまはいつまでも叩いていられるし、
もう誰にもとめられないし、って状態に。
 
 
が。わたしは演劇人のからだというのか、
ある時点からそろそろ切り上げドキじゃないの?という感触が湧いてきて、
案の定、
ひびさんがどう切り出そうかとプレーヤーさんの様子を窺っているのも見えてきて。
 
が。
プレーヤーさんのほうは、
さて、止められるもんなら止めてみ!みたいな雰囲気というか。
あとになってこの人は、たぶん、
「あ〜 ダレも止めないからいいかな〜と思って」とか
ぬけぬけ言うんだろうなと思ったりもして。
 
そのとき。
 
藤陵さんが、ロングトーンな一音を静かに沿わせ、そのまま強い主張に変えていったの。
 
うわぁっ❤
 
ドラマーさんが(にやりとした?)、周囲とコンタクトをとり、曲は閉じる方向へ。
 
 
たぶん客席のほとんどの人は、ドラマーさんにしびれまくったと思うのだけれど、
わたしは、
藤陵さんのその一音に、もぉぉっしびれた!!!
 
(笑笑っ ひびさんの、今後の課題?)
 
 
そして、その。
狭く濃く硬く閉じられたドラマーさんの独壇場空間を、
藤陵さんの一音が、
ぱきぃぃぃっと縦に割って拡げた感触が、わたしの中には残ったの。 
 
世界を操るやわらかさ。静かでやさしい意思。
 
はぁ。すごかった。
 
 
 
そのドラマーさんの音の重さは。ホントウにすばらしくってね。
聴きながら、
かずくんの今後の課題はまず太ることなのかしら、とも思ったけれど。
 
そのあと、ありがちなことだが、かずくんのドラムの音が少しその方に引きずられ。
でも。そうなると、
かずくんの音の心地よさは別にあるよネってのも見えてきた。
 
 
 
 

実は、もうひとつのばきぃもあったんだ。そっちはつついさん。
 
セカンドステージの頭で、
客席の持つ硬さに、熱を持った息で割りいれ、やわらげたって感触。
 
つついさんの音色って、
他のメンバーがちょっと戸惑ったりバラけかけたりしたときだけ、
ふわっと主張して方向性を持ち、すうっと戻る。
 
マニアックなツボですが、一度気がつくと、もーたまらん。
 
ひびさんが、思いのまま自由に吹けているのは、
実はつついさんの音の支えのおかげでは?とか思っているのです。
 
 
 
とかまあ。
  
いろんな馴染みの曲が、素晴らしいゲストたちの音によって。
まるで違う世界に展開していた、気がしたの。
 
複雑な味わい。
 
 
完成されたハーモニーの上に、新たな音を注意深く差し入れてた藤陵さんとか。
 
ピアノの音ってこんなに遥かで自由なのか!とわくわくしたあびるさんとか。
 
もちろんゲストドラマー立飛さんの、叩き込まれ別世界に飛ばされるような音とか。
 
 
の、ニュアンスを思い出しては、舌の上で転がしている。
1日たった今でも。
 
新しいCDを聴ける自分になるまで、もう少し時間がかかりそうだわ。
  
 
 
 
そうそう。
会場の、六本木STB139の音響! 
 
席がうっかりとスピーカーに近くて、ボリュームオーバーにちょっとくらくらもしたけれど。
低音とわずかな残響?がステキ。
 
 
お店スケジュールの中に、岡さんのお名まえ発見。
わあ。この空間で。
おとなオシャレな歌が流れたら―― 
 
 ☆*:.。. (⌒-⌒) .。.:*☆  とっても六本木だわ〜