あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ワクチン

今年の抱負? 

 
えっとね、今年は。人に言えるような感じではないです。
ちゃんと意味を説明しようとしたら、いろんなことを一緒に、膨大に、説明しなきゃいけない。
すごく、たくさん。

 

こんな説明をしてみるね。

病院でボランティアをしているわけだけれど、
血液検査で、わたしは水痘の免疫が中途半端だとわかりました。
日常生活では問題ないけれど、
今後、病気の子どもたちと接するうえでは支障となるので。

1回ワクチンを打ったほうが、よりよい。ただし実費。

わたしは迷わず、お願いしましたよ。ボランティアできる範囲を狭めたくないので。
さて。そしたら。
初診料は免除されたけど、(お医者が紹介状ありの手続きをしてくれたので)
100パー実費で、6000円ほど払いました。

んでさ。
うきゃーっ、6000円もかかっちゃったよぉっ!を、笑い話として、
あちこちで話したんだが。
んん。それに対する反応がいろいろとあって。

一緒に笑う人。
ワクチンを打ったことに、それ以上の理由付けをしながらも、同意してくれる人。
ま、このあたりが、わたしをホントにそのまま「受け入れてくれる」人たちだわね。

日本のシステムはおかしいと語りだす人。
このへんの人は、
実は価値観が違うのだけれどわたしの気持ちは尊重してくれてるんだなと思う。

理解してくれなくてもいいんだ。
わたしの価値観を、わたしとして受け入れてくれれば、充分。

 

出費してまでボランティアをすることを、全っ然理解できない人たち。
そして、たぶんここが、多数派。
そういう人にうっかりと話してしまうと、相手は言葉に詰まるから。
「奇特すぎ?」とか、こっちがフォローして話題を自然に変える。

別に妙なボーダーを引きたいわけじゃない。ああ、そうなんだねと思うだけ。
大切な友人であることには、変わりない。

もっというと。
このことを話題にすらしない相手が、大半なのよね。
一緒に笑うどころかわたしが「特異な人」としてカテゴライズされてしまうだろうから。
今後が面倒で。だから話さない。そのほうが平和。

 

そして。
わたしの感性や考え方に対する理解度の分布というか、割合というか、と、
このことがとても近い気がしているんだ。

わたしね、価値観を共有したいわけじゃないの。
価値観が違うことを楽しみたいし、そういう相手も大切にしたいし。

ほら、
価値観が違う相手には手順に沿った説明が必要なんだと知ったの。
説明する努力を工夫しなければなぁと、考えるようになったの。
今まで、その手順がとても曖昧だったから。気づかなかったから、
「あなたチョット変わってたものね」で済まされてて。

済まされてることに慣れていて。

という、反省と。

 

つまりわたしはね。

今年の抱負をちゃんと伝えようとしたら、
いろんなことを一緒に、膨大に、説明しなきゃいけない。
ということくらいは、わかるようになった。

でもこれは、別に、そんな面倒をしてまで人に伝えたいことではないなぁと、
そういうことです。

 

さてこれは、成長か退化か?