昨日。某劇場前で人待ちをしていたとき。
なんとなく見覚えがある気がするので、映像の役者さんかなと思うのだけれど、
すれ違うほんの一瞬、目が合って。
ぱりん
と、なんというのか、化学反応みたいなものを感じた。
その感覚が、忘れがたくて。
そのあと観たお芝居は4時間におよぶステキな大作。
あれやこれやと、妥協のない4時間。
映像が素材感として新しい側面を魅せていて、とか。
「たま」のパーカッショニストさんが演奏者の中にいらして、それだけでも、あああああ!で、
全体に音楽とのからみがステキなんだが。
スタイリッシュでおちゃめな大作。
ガルシア・マルケス風に世界を書いて、テーマパークのようにするりと構築しちゃうって、
ケラさんってすげーな。
なのに。
一夜あけて見ると、自分の感覚は、
あの見知らぬ人に感じた、
ぱりん
の感触を、思い返している。
その方の持つスケールとか緊張感とかたわみとか、が無意識にはりめぐらされて、
そこに触れちゃったのかな。
懐かしい。忘れていた。思い出したい、スケールとか緊張感とかたわみとか、だったみたい。
すうっと背が伸びた気がするんだ。