うあ。ハードカバーを衝動買いしちゃったよお!と言ってたうちの、2冊はこの本。
製本が手触りもデザインもステキで、イラストがあったかくて、一度手に取ったらもう本棚にもどせなくなっちゃったの。
最後から二番目の夜までは一気に読んだのに、残りは数日がかりだった。
読み進めるのが、喉に骨がひっかかった感じに居心地悪くて。
なんかね。
紙を一度はくしゃくしゃとまるめて、投げ捨てかけたのを、
思いとどまって皺を伸ばして、はぁと溜め息ついてからヨシとしたような、内容。
でも、そこが。この作家さんらしいのかなあ。
そこまでの旅は、日常やおとなへの成長という旅も含まれるのだけれど、刹那い気分も含めて、ふわふわと美しくて、とても居心地がいいの。
たくさんのファンタジーや童話を、わたしと同じ「好き」だという気持ちで通過してきてるみたいなのもくすぐったい。けど、カワカミヒロミさんらしく、もっと解き放たれててもよかったのに、とも思う。
え、うん。
わたし、自分の贔屓にはそりゃあ点数が大甘ですヨ。あたりまえでしょ。それが好きってことですもの。