あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

闇鍋の中身

誰が、何を、歌うのかも知らぬまま、
島野さんのミュージカル仕立てのドラムスだけを追っかけていったライブ。
結論からいうと、とても楽しめました!

ライブ名がネット検索にひっかからないし、
会場で手にしたフライヤーにも出演者名しか書いてないし。
客席も思いっきり内輪だけ!みたいだし。
(会社か事務所に)シークレットなライブなのか?   
だとしたら、このブログでお名まえを出していいものか? 
使った曲名も書いたらヤバイ?? どきどき...

家に帰って、お名まえを検索かけてるうちに、アレ? 
そういえばこの名まえって岡さんのブログで見かけてる?とか。(違うかな?)
ご本人たちのブログではライブの告知してるから、書いちゃってもいいのかな?とか。

一応、無難に、自粛?

 

とりあえず、島野さんだ!

伴奏がピアノとドラムスだけでも、世界観と、音色の多彩と音域(なんだと思うんだけど)は充分な拡がりでした。
島野さんは、いろんなスティックやらを持ち替え持ち替え、ときには指を使い分け、腕が4本あるんじゃないの?って演奏です。
そうやって、そこでその音を出すんだね〜!みたいな。
  \(^o^)/

特にファントムがね、あの曲がね、ふたりだけでも遜色ないの!
ウェバーの魔法か? どんなオーケストレーションだったか、素人なりにも、あとで久しぶりに聴いてみないと、と思う。 

というわけで、ミュージカルのもっともミニマムなオケは「ふたり」だと証明されたようでする。
すごいな。
ただしこれが、島野さんタイプではないドラマーさんでも成立するかどうかは、不明。 

 

さて、ヴォーカリストさんたちです。
御三方とも声がのびのびと気持ちよく出ていて、まぁ、わたしのことですからオーダーはいくらでもあるのですが(すみません)、
とにかくね、気持ちよかったのです。

歌うことを楽しんでいたの。客席を巻き込んで。
はいはい。ライブだからね。ミュージカルではなくて。そりゃ、ね。

特にこの、かの女を大劇場のセンターに置いたら、どう届いてくるのかな、とか。
(わたしには、じかに置いてみないとそーいう判断ができないんだよな)
ミュージカルの女優さんって、性格が男前の方が多いでしょ。おびえ顔がキレイに似合う女優さん、稀少じゃないかな。何かステキな持ち役と出会えるといいねえと、思ってしまう。

そして、
いろいろと難はあるけれど、この熱心な御三方が、ちゃんと活躍できるようなミュージカル界であるといいなあ。ありたいよなあ、と。

 

先日、何かで読んだんだけれど。

日本発のオリジナルミュージカルの不在を嘆いて、国が補助金を出すべきだろうと意見されてる評論家がいて、あまりの無邪気さにびっくりした。
業界の認識って、それでいいんだぁ!

被害者に支払う保証金の捻出を、結局、電気代の値上げで賄おうとしている(えっと、違うんですか?)ような時代を、どう捉えて発言されているんだろう。
譲っても、
ショービジネスのビジネス部分を、どう考えていらっしゃるのだろう?
(日本のオリジナルミュージカルの原点である花伝書もかなりのページ、興行について書かれていたはずだ)

もうひとつ言えば、タカラヅカやジャニーさんが作っているのは、オリジナルミュージカルではないのかな?っと。 

ミュージカルに携わりながら、ミュージカルについてあまり考えていないみたい?

 

日本のミュージカル。どうするといいんだろうねえ。いろんないろんなヒトたちの意見を、聞いてみたいなあ。不満や不安や漠然とした夢ではなくて、興行としての具体案を、だよ。

と、ここまで考えさせられたライブでございました。ね、充実。