今、読んでるんだよと何度も記事にしながら、今までタイトルを明かさなかったのは、
うっかりと、へえ、自分も読んでみよう!とか思われて、一気に5冊購入されても、
受け付けなくて、買ったけど読めないよ〜って人が、大半だろうなと考えたからです。
一応ね、予防線。
メガテン系列のマニアックなゲームの設定で、ラノベっぽく始まるSFだし。
人肉喰いの話だし。
いろんな概念を、PCシステムに沿って理解するとわかりやすいんだが、
逆を言えばPCに弱いと「情報の処理」という体感が共鳴しづらいんじゃないかなとも。
(↑の文章にわくわくした方は、是非お読みください!)
破綻や幼稚や無知や、変な日本語もかなりありますが、それを差し引いても。
巻5に入って展開される世界観が、もう、おみそれしました。悪口言ってごめんなさい。です。
とんでもない発想で、おもしろいです。
過去読んだヴァーチャルなイメージの中で、
最大の空間(多次元宇宙/精神世界)と重さ、に出逢ったかも。しかも、音楽的で美しい。
ついでに添えると、
巻5の鏡明さんの解説は、日本の今の文化を(サブカルチャーな面から)的確に語ってらっしゃって。これもステキ。
何日か前の『悟り、たくない』という文章で、
この作品の第3部の1ページめ(巻4)にあった、楽園にニルヴァーナとルビしてあることに、初出でもないのに、今さらひっかかって。
《人の行き着く先として、涅槃(個人)か、楽園(社会)か?》と書いたら、あとになってちゃんとソコにまつわる説明がありました。
大乗/小乗仏教って、そういえば中学の歴史で習った記憶が、微かにあるな。
しかし、別途に考えてたつもりが、その後のストーリーに取り込まれてたって、
ちょっとどきどきでしたよ〜
同じものについて、考えてる人なのかもなぁってね。
ちょっと話題はズレるけれど、
去年『両界曼荼羅』について少し書きましたが、
あの2枚はどうやら、「慈悲」と「智恵」を表してるようです。
あのときの文章風に言えば、「智恵の時代は終わり、慈悲の時代を迎えたのかも」となるわけです。まんざら、外れてもいなかった気がする――?
で、新たな興味は。
仏教って二元的な考え方がベースなの?
(ん、この場合は相対してるわけじゃないから、二元的とは言わないのかな?)
陰陽、とは、ちょっと違うよね。
モノゴトを、ふたつの方向から考える、ってコトかな。
文庫本は全5巻 (というわけで、5巻にたどり着くまで作品の評価はしないようにw)
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA) 価格:¥ 735(税込) 発売日:2011-02-18 |
ゲームは2巻 (メガテンっぽいけど、仲魔育成の楽しみはありません)
DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~ |
文庫本を貸してくれた友人・雷が、も一度ゲームもやる?と、貸してくれることになり。
中古屋さんに飛んでいかなくても済みました。
いや、五代ゆうさんの他の作品を読むためには、中古屋めぐりは必須かも?