あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

災害ボラ・フィールドリーダー養成講座その3

次回は2週間後!と予告しましたが、間違い。 予定帳が月別に割ってあるので、月を跨ぐとなんとなく思い違いしてました。 次の最終回は2週間後ね。

今日の内容は濃かったぁ! 思い切り、屋外実技編。
まず消防署の裏庭で、

・ ガレキ家屋から人(人形)の救助のシュミレーション。 
 声かけ、ジャッキの使い方、使う場所、応用とか。 タンカの使い方とか。
・ 関連機材の使い方。 ドリルとかチェーンソーとか、その他。
 手動エンジンのかけ方、明日になったら忘れていそうだな、自分。
 ストライカーという器具で、手動でブロックを割りました。 コンコンコンバシッで、割れた。
・ 消火栓の開け方、使い方。 放水手順。 ホースの構え方。
 プロがホースを構えると、腰が決まってカッコいいです。

消防署のみなさん、物腰がやわらかくて、親切丁寧で、作業や整理が徹底してました。
(署内は、やっぱ男所帯だなぁという感じですけどね。 女子トイレは3階にしかないし)
20数年前に某所で消防訓練を受けたときは、まだまだ軍隊っぽかった(雰囲気だけで、わたしは反感をもった)ことを思い、
日本人/日本社会の進化も実感。

 

次は隣の公園で、
マンホールトイレの設置シュミレーション。 仕組みの説明を受けたあと、班に別れて、実際に組み立てました。

さすがにみんな、「みんなで手際よく作業する」コツみたいなものが、身についてきて。
はいっと手を挙げ、声を出し、とっとと、ビニールを破り、
ひとりは作業せずに、取り説を読み上げて、指示し、
お互いに声をかけあって作業を進行する。 という流れに。

取り説、ちょっとわかりづらかった。
わたしはもう、チラリと見ただけで、若い人に手渡しちゃった。
んん。 わたしは今日、実際に組み立てて納得したから、いいケド。
知らずに、震災後の現場で組み立て!となったら、かなり難しいかも。

あと、慣れたスタッフさんが助言をしてくださって、
トイレの使い勝手を考えたら、簡易便器を奥の角に寄せた位置に、テントは張ったほうがいいと。(取り説には便器は中央にと書いてあるらしい) 便器の位置はマンホールから動かせないからね。 

 

発災後、一番困ったことはなんでしたか?アンケートの第1位は、
食べ物・飲み物ではなく、トイレだったそうです。

穴掘って、板を渡して、囲いをしただけ(戦後の焼け跡ではそうしたと、小説で読んだことがある)では、衛生的に匂い的に、今ではもう、ダメみたい。

トイレの作り方のルールはともかく。

個人で用意しておくものは、ヘッドランプ(ランタン)とトイレットペーパー。
夜のトイレは、真っ暗で。 
個室でパンツを両手で下ろすことを考えたら、懐中電灯は却下だと。
こーいうことも、言われないと気づかないねぇ。
トイレットペーパーも、家に12個セットを「余計に」ストックしておくべき、だそうです。

携帯トイレは、凝固させるタイプより、高分子吸収タイプのほうが廃棄物の容量がかさばらないでオススメだそうです。
TV番組の司会者が、ねこ砂とおっしゃったそうですが、論外みたい。

 

あとね、
きれいな水の用意というと、飲料水としかイメージしないけれど、
実際は、キズを洗うのに、大量に必要となるそうです。
泥まみれで痛がっている人を見極めるには、まず、洗わなきゃだめでしょうって。
これも、言われてみないとわからないことだった。

 

 

なんかねえ、宗教とかマニアとか、そんな世界に通じるものが防災にもある気がする。
ヘルメットやゴーグルや呼気弁付きマスクとか、買わなくちゃなあと、スッカリその気になってるし。

夕方は渋谷に出て、ハンズでLEDランタン買っちゃった。 (かぁいいんだよ!)
渋谷ハンズの防災コーナーを見てると、
・ 時流に乗った、オイシイ商売をしてやがるわネ、と。
・ いろいろあるようで、具体的な防災について勉強した品揃えじゃないなぁ、と。
そんな印象でした。

 

賭け、なんだよね。
4年以内に、直下型地震が来る確率のメに、賭けるかどうか。

20歳の頃、郵便局の保険のオジサンに、
ちっちゃな保険にはいっておくことが、怪我や病気をしないお守りになるから。 と、わけのわからない説得をされたみたいに、

用意しておくことが、震災にあわないお守りになるような、気分にも。
わたし、賭けに弱いもの。

 

 

渋谷に出たついで。
来週、大泉に行くので、父に渡す分の少しゼイタクな季節のチョコを買う。
フードショーも、混み混み。 こっちも、オイシイ商売をしてました。