糸口という単語は、実にそのものズバリな言い方で。 考え方のキッカケに気づくと一気にいろいろな流れが読み解けてくる。
日曜日のひびちゃのライブを、あれこれ思い出してて、ひびさんのプロデューサーというか音楽監督?としての目論見みたいなものが、いくつか読めてきた。
へぇぇ。 (トリビア風に)
それと平行して思い浮かべたのが、
お稽古場では演出家が、役者には黙って、こっそりと目論見を仕込んでいることがあって。
それは、役者が意識してしまうとツマラナクなってしまうから、なので。
だから、ふと気がついても、黙っていなければいけないことって、あるのだ。 内心では大興奮!なんだけど。
というわけで、
感想を書く、制限ができちゃったぜぃ、と気づく。
と、これも書いて、どうだったの?ってか? ? ?
息を使う楽器と、ボイトレは共通するのか、今度訊いてみようと思ってたら、
小仲井さんがつぶやきで、他の方に(わたしにはタイムリーな)返事をしてた!
からだに響かすとか、背中に息を溜めるイメージとか。 軽く、とか。 声楽と一緒じゃん。
バリトンはからだに響くだろうなとは思ってたけど、ソプラノは、どうなんだろ。
少しブルーなときでも、
小仲井さんのバリトンサックスが耳に入ってくると、うきうきと軽やかな気持ちになる。
他のメンバーの技術に必死に喰らいついているからこその、音の成長ぶりだと思うけど、
「必死に喰らいついている」匂いが、ミジンもないの。 これも才能だよね。
本人は、さわやかな青年。
過去、わたしの周囲には、いなかった人種かも?
日曜日は、あやちゃんと筒井さんのバースデイライブだった。 (オメデトウ!)
だからおふたりのソロが、たっぷりとあって。
特に。
あやちゃんがひとりで吹いた『シェルブールの雨傘』のテーマが、もぉかっこよくて。
魂が揺れて、高揚して、集約して、にっこりと静かに終焉する流れに、シビレル。
あやちゃんってね、音楽の閉じ方がスゴクスゴクきれいなの。
『シェルブール』日本公演のご関係者さまは、濱田亜矢子を見かけたら、是非リクエストを。(できるのかな?)
筒井さんは、ご自分のオリジナルで『ティン・マン・ブルース』。(←オズのブリキ男)
くぁぁっ。 しぶい。 かっこいい。 新しいひびちゃの音だぁ。
かれは、ひびちゃのときはふざけた扮装ですが、実はサングラスをはずすと渋い、いいお顔でね。
ひとりひとりの音たちの華やかな個性が、際立ったライブ。
そんな人たちがひとつの世界をイメージして、融和する、ひびちゃの音楽。
ひびさんに、今日はいろんな音が聴けて嬉しかったと言ったら、サックスがナマ音だったからね、と返された。 そっか、天井の低い室内で、マイクのない、音の響き方だったのか。
ゲストは、アコーディオンの田ノ岡さんとボーカルのsamaさん。
わたしの大好きな『丘の上のメロディ』が、前々日とはまるで違う風景に。
――前々日では、ステージの上に星空が広がってうっとり、絶品!だったんだけど。
この日は、たぶん歌のマイクのボリュームのせいで、samaさんの声が平面っぽくに聴こえて? 残念。
木魂がやさしく響きあうような、デリケートな音の遠近感がステキな曲なので。
田ノ岡さんがゲストのライブでは、『リベル・タンゴ』が聴ける! わくわくわく
↑↑↑な音の小仲井さんのバリトンが入る『リベル・タンゴ』だよ ♡ 奥行きがあるのさ。
ありゃ。
『黙る』というタイトルで、延々と文章しちゃったね。
語り足りない(!)ケド、このへんで。
(ああ。 それから、王様の耳はロバっ!!)