昔、ロンドンで某ミュージカルを観たとき、この主人公の設定って、きっともっと若いよねぇ? でも何故、このおじさんが? んん、なんだかやたらに
楽しいから、いいけれど――と感じ、
(わたしの英語力でもわかるほどに)くっだらないシャレにも、爆笑してしまい、
たぶん、かれがボードビリアンというカテゴリーなんだろうな、と思ったのでした。
ずっと後に、同じ演目を日本で公演したとき、その主人公はちゃんと青年で、
魅力的な笑顔で、同じような様々な技術を魅せていたのですが、
――どこかが違う。
ごめんなさい。 かれがスゴク頑張ってたのは認める。 でも、別なのよ。
ばかばかしいほどのわくわく感? 思わずこちらが、笑いこぼれてしまう安心感?
ウェットな日本人には、無理ってことかな?
わからない。
それから、ずっと、
謎を抱えたまま。 長い時間。 実はまだ、わかんない、んだけどね。
ボードビリアンって、何?
伊東四朗さんが、近いのかな、という気はする。
先日、バロン&ジョーダンさん(ボードビル)と飯野和好さん(絵本作家による読み聞かせ)の小さなショーを拝見しました。
雑誌編集部主宰の震災募金のイベントです。
で。
誤解を恐れず、まぁ、大誤解をしただけかもしれないのだけれど、
ボードビリアンというのは、技術とか職業とかではなく、
存在とか空気感とかを指すのかも知れない?と思ったのでした。
もしかしたら、日本語訳で一番近い単語は、「天使」かも? ? ? (言いすぎか?)
で、とっても、ジャズ。
もちろん、かれらを裏打ちしているのは、
膨大に研鑽され、工夫を重ねた様々な技術とセンスと度胸なのですが、
みんなが大口開けて笑ったり、一緒に歌ったり、
とにかくハートフルで、幸せで――
違うな。
お客さまがあったかくてのほほんとした気持ちになる、おもてなしってほうが近いのかな?
・・・・・・
結局、わたしは。
自分がパフォーマーではないので、読み解けないんだろうなぁ。
役者が見れば、ちゃんと分析して、自分のものとして吸い取れるんだろうなぁ。
と、最後はギブアップ。
ちなみに、飯野和好さんが、
あんなにトンデモナくてカッコイイ親父だとは、知らなかったよ!!
ただの、自作読み聞かせ!じゃないです。 もぅ、びっくり!
びっくりしてほしいから、リポートは書かない。
機会がありましたら、ぜひ、体験してみてくださいね。 涙流しての大爆笑よ!!
そしてきっと、かれのことが大好きになる。
でね、もうひとつ、疑問があるの。
バロンさんたち、とても魅力的なプロのショーだったけれど。
わたしには、ぜひまた観たい!ショーではなかったの。
わたしには、あったかくてのほほんとした気分、に対する憧れがないから?
わたしが、気に入るとどんだけヘビーなリピーターになるかはご存知のとおりですよね。
では、わたしがリピートしたくなる糸口って何だろう?と。
ふと、「伸びしろ」のあるなし、という言葉が浮かんだ。