ついでだから、特典映像のリンクから。
以下の文章、ほとんどの方にはちんぷんかんぷんだと思うので、スルーしてもらうにしても、
これは貴重。
日本一の帝国劇場、開演直前・オーバーチュア時の奈落や袖中の映像です。
↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=20EVw84fAtY&feature=youtu.be&a
(思わず、画面の禅さんに手を振っちゃったよ〜! ってか、あそこでみなさんが発声してたとは、なぁ。 で、あそこがいい感じなのは、そうか、スタッフさんが裏で走ってたかぁ)
2011/12/10 17:30- 帝国劇場
まず、最初に書いておきたいのは、ですね。
演出って、輸出できないのかな?ということでした。
今まで20回以上は観ていて全然思ったことなかったのに、
今回、強く感じたのは、
キャストのみなさんが全世界で通用する厚みのある存在で舞台にいたからだ、と思う。 (拍手です) (あ、演出家さんやスタッフさんにも拍手を、でした)
このくっきりとしたパワーや、わかりやすしバカバカしさや、紙一重で伝わってくる思想性や、各アート分野のコラボや、そしてそしてなんともいえない愛嬌が、全世界、ブロードウェイやウェストエンドでも通用しそうだな、と思い、
でもそしたら、英語じゃなきゃ無理だろうから、
演出の輸出?という発想になるわけですね。 どうなんだろう?
今の日本で、そういう判断ができるのは、誰?
で、通算30回近く観ているわけですが、(投資金額?を意識したくないので、あえて回数は数えてませぬ)
つまり舞台は、少しずつキャストを変えながら、今まで何回上演されたんだろ?
それなのに舞台の上では、まったく新しい感情が生まれ、飛び交い、受け止められ、溢れて、客席にこぼれてくることに、
舞台芸術の持つ奥の深さを感じます。
ここまで、きっちりと、舞台を畏れて演じている人たちが、他にどれだけいるのかな、と思う。
そんな舞台を観られることがスゴクうれしくなる。
いくくんが、ホントに新しいアルフレートを造形してて(でも、まだ、もっと、イケそう?)、
その芝居を
受けてふくらまして、
ついでにご自分までを、のびのびと育てている禅さんが、またスゴイと思う。
なんだか当たり前すぎて、今まであんまり褒めてなくてゴメンナサイなんですが、
禅さんの教授は、えーと今風に言えば、「神」ですね。
この方が造形している一挙手一投足は、もぉ、美学と言っていい気がしてます。
日本のミュージカルは、もっともっとこの方を大切にしないと。
でも、つまり。
今の日本には、そういう判断ができる批評家やジャーナリストがいない、みたい?
かれのアルフレートは、今までのと全然違うんだね。
隣の席の女子たちの会話です。 ローカルな発音だったけど、遠くからわざわざ観にいらしてたのかな?
うんうん、わたしもそう思う。 (そのあとのあまりに身勝手な感想も楽しくて、キキミミたてちゃったぜぃ)
それにしても。 いくくん、頑張ったねぇ。 よくもあそこまで新しく、役を立ち上げたよなぁ。
一番好きだったのはね、
「サラヘ」で、おっ、恋を通して成長したね、アルフレート!と思わせておきながら、でもいざその場になるとやっぱりヘタレ!って流れが、あーあ、しょーがねえな、でもそこがかぁいいのかなー、と感じられたことです。 ひとりの男の子の人間的な魅力になってたよぉ。
レベッカ阿知波姐さまの3番目のダンナさま、じゃなくて、3代目シャガールのコングさんが、
ムチャクチャ魅力的に役になってらして、声もステキでらっしゃるし、
なんか楽しいな〜
この日は、なかなか後ろの1階上手席でしたが、音がとてもバランスよく聴こえて、よかったのでした。
陰コーラスの重厚な美しさにぞくぞくする。
シルクハットさんたちが通路を行き交うシーンでは、男声と女声のハーモニーが絶妙な距離感で不思議に行き交い、これもぞくぞく。 森みたいに美しい。
「悪夢」のシーンのシャウトは、もともと大好きじゃんと言われればそーなんだけど、たぶん今までで最高!の張りとボリュームだったもの。
伯爵さまがね、
二幕の頭で、知念サラが相手だと、「いゃぁ、処女は貴重だからガマンガマン。 あとでオイシク戴くために、今はガマンだぃっ。 あ、メマイが」(←これだから男はっ! (>_<)) って表情をしてたのに、
高橋サラだと、「うんうん、よしよし、かわいいねぇ」みたいな。 爆(^_^;)
これはもう、みんなで違いを楽しもうね〜としか、突っ込みようがない。
あと、今まで感じたことがなかったのですが(そりゃね)、つまり処女って男にはチョット面倒な存在なの?と、ちらりと思ったことも、白状しておく〜。
そうそう! 絶対に書き忘れてはいけなかったこと。
開場時、地下鉄から劇場に続く階段に、女子たちの長い長い列が出来ていて、とてもたいへんなことになっていて。 階段の人をかきわけ、とにかく階段半ばにあるトイレに向かうと。
あら。
どういう流れかは不明だけれど、浦井さんの握手会みたいになっていたシーンとぶつかったのでした。
劇場ロビーから続く階段上から、かれが順番に降りてきての、握手会?
って、つまりこれはマチネ公演の続き? ソワレ公演の客入れ時だってのに。
浦井アルフレートってば、どんだけ残業? (さすがに違う? ファンイベントか?)
しかも、極上の笑顔で丁寧に、そりゃ丁寧に。 キラキラと。
横をすり抜けて女子トイレに並ぶと、そこの空気がまた異様なテンションで。
――かわいかったね(ため息)。 ステキすぎ(ため息)。 いい人過ぎる(ため息)。
――(おばさまたちの、意味不明なはしゃぎっぷり)
つまり、素の浦井さんを、一目みた女子たち(含・おばさん)の、
このわくわく度は、何? もぉ、何? めちゃすごいんですが!
キラキラしい男子は、女子たち(含・おばさん)みんなの宝物ナンだわね〜〜〜☆ と思う。
マジ、宝物。 そうか、宝物。
みんなで、あの笑顔にヤられている。
(はい、そこ。 オレだって、って鼻の穴を拡げないっ)
トイレから出ると、列は5メートルほど消化され、でもまだ残り20メートルか?
階段上から、かれの後ろ姿と、はにかんて握手してもらってる女子たちを見てて、
浦井さんのバカ正直で繊細な感受性を想う。
あの感性が(要領がいいのか悪いのかは、よくわからないのだけれど)、
泣き虫アルフレートや、思い乱れる哀しいルドルフに繋がるんだなぁ、と。
一度、ストレートプレイの浦井さんを観とかないとね、とか。
終演後のロビーで、募金箱を持つクコールさんに遭遇。
明るい近くで、まじまじとお顔を見る。 かれの人生(はじめさんじゃなくて、クコールのだよ)を思う。 そしてかれがアイドル化している、このミュージカルの本質に、微笑ましくなる。
(そして、リー君ブログの。
きゃぁっ! あの一幕幕切れのパロ! 素敵っ! 大爆笑!!!)