あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

Aの館 (笑

「先日は息子がお世話になって」と、某邸に夕飯のお呼ばれ。

目も眩むお料理が並ぶテーブル。
そして今、気がついたが、とうとう。 仲良しの友人のご両親が、自分より年下である!という時代に突入いたしました。 

 

だが! 実は、
家を出る数時間前から。 ホントになんでだよ!なんだが、胃炎が始まっていた。
初めてお邪魔する家に、当日になって、日程をずらしてもらうのも失礼だし、
自宅のトイレで1回リバース(嘔吐)してから、臨む。

体調が、と、お酒はご辞退。 解禁日よ、と言われて、ボージョレーをひと口。
うぁうっ、このおうちは、
お料理を取り皿にとってくださり、目の前にどんどんと置かれてしまう運び、なのだった。
途中でストップをかけたものの、
目の前に積まれた「課題」に、滝汗だっ。 

わたしはしゃべってると食べるほうがお留守になるので、時間をかけて、にこにこと頂く。
く、くるしい。 胃の辺りがぱつぱつに悲鳴をあげてる〜 辛いけど、ガンバル。

 

最初は、気軽なおしゃべりを楽しんでいたのだが、ほんとうに楽しかったのだが、
――のに!
途中から、話題が某社の製品説明会になりました。 「A」から始まるアソコね。

笑笑っ このお料理の代償は、コレだったか!

 

にこにこと、すごいですよね、すばらしい!と相槌を打っていたものの、
内心は、胃が痛い〜 吐きたい〜 血の気が引いてきたよ〜 倒れたい〜

年下のかわいい友人を悲しませたくないよね、自分。
そう言いきかせながら、ガンバル。

乗り切った。 別の友人のルートがあるので、という返事もした。

「また遊びにきてくださいね〜」 
ええ、それはもう、是非〜! (←超訳すると「二度と来ません」)

 

帰り道、連れに、マジ具合悪いと告げるが、伝わらず。
うわーん、と思いながら。

電車の中で、ゆりちゃんにメールを打つ。 ごめん。 明日のお約束、キャンセルさせてください。 (久しぶりなランチ楽しみだったけど、今日のコレでは、もう無理!)

 

おうちに着いたら、トイレでリバース。 はあはあ。 落ち着いた。

ゆりちゃんからのメールバックが来てる。
件名が「大丈夫ですか?」

大丈夫ですか?

大丈夫ですか? だって。 

なんて、なんて、あったかい言葉だろう。 もうね、じわっと来た。

 

 

呼んでくださったご家族は、善意にあふれているのだと、思う。

ただね、なんだろう、「質の差」と言えばいいのかな。 善意の質。 むずかしいわね。