歩き疲れて、途方にくれて、
仕方がないので、見渡す限りの野原で日向ぼっこしてた。
そのうち、うとうととしてたらしい。
フト目覚めると、ごくごく近くに大きな卵があった。!
なぁんだ、オマエはこんなところにいたんだね、と、撫で。 手触りを楽しむ。
耳を寄せると、奥深くに、微かな揺れ。 見つけた。 ようやく。 見つけた。
今ね、そんな気分。 わたし。
*
「ジャズ」は未知の領域だったのですが、
そこにボーカルが入ったとたん、たちまち超お馴染みの「ミュージカル」とリンクしてしまいました。 歌詞にストーリー性が高かったこともあるのでしょう。
で、やっかいなことに、
わたしはおそらく日本一、日本語のミュージカルの歌い方にウルサイwww
いや、そこは。 じゃなくて、もっと。 だから、あなたの持つ良さは。 ねえ。 ああっ。
自分視座のオーダーが、わたしの意識に何百と降り注ぐ始末。
ジャズの歌い方は違うのかもしれない、と、白い気持ちに切り替えようと努力したものの、
最後には折れた。
あーすれば、こーすれば、かなりステキな世界になる。
まだ生煮えすぎるだけ。 きっと、そのうちこのユニットも――
いやいや。 それはわたしの希望で、もっと違う方向を探っているのかもしれないし。
――この世界観の手触り、ステキだな。
――大勢に、届けたい、かも?
――こんなミュージカルを、創りたい、かも?
*
(つまりこれが、ようやく見つけた「卵」。 さて、これからどうしようかな)
*
手探りな、ユニット再結成ライブ。 ある意味レアだわね。
プロデューサーでサックスのひびさんは、なかなか堅さのとれない歌姫にしか神経がいかず?
その中でドラムス/カホンの島野さんが、ユニット全体の空気に神経を張り巡らし、バランスをとり、なおかつ自分の演奏はちゃんと楽しむというスタンスで。
んん。
舞台を創るとか、カンパニーを作るとかと、結局、通じてる。