先日、年下な友人たちと、お祭りな阿佐ヶ谷をぶらついていたとき、全員がゴク自然に熱心に、古本屋の前で足をとめたことに感動した。
わたしはともかく、妙齢な女子たちが、である。 なかなかステキなことじゃない?
店頭の100円コーナーだけでも、魅力的なラインナップの店である。
わたしのようなのがこんな店内に入ったら、なんていうんだっけ、蜜ツボに落ちた蟻? 蜂? だから、店内には入らなかった。 両手はポケットにつっこまれている。 ん、自衛体制www
100円コーナーでも、すでになっちゃんは5冊くらいの本を抱えている。
「このお店の品揃え、いいですよね」
このお店に本を売りに来る、阿佐ヶ谷住民の趣味がいいってことかもよ。
「なるほど」
あの、でまかせ言いました。 そーかなーと思っただけだからっ。
1冊の文庫本を抜いて、
たぶんなっちゃんはこの作家さん、好きだと思うよ、と見せる。
「あ、それ。 持ってます。 おもしろかった」
や、他のは読んだけど、わたし、コレは読んでないんだ。 『嘘つきアーニャ』を読んで、なっちゃん向けの作家さん?と思ったんだけど。
「あれはフィクションでしょう? こっちはエッセイで――云々」
と、逆に、薦められた。
レジに向かうなっちゃんの持つ本の山にソレを乗せ、100円玉を渡す。
(あくまでも店内には踏み込まないwww)
アマゾンにリンク貼るんでレビューをちら見したら、他の作品にくらべて軽いとかアレコレ書いてあったけど。
大切なのは、通訳者としての体験談であるにもかかわらず、演技(台詞)のヒントとして共感できることが、それはたくさん書いてあったこと。
そっか。 パフォーマーというのはある意味、作家の書いたテキストをお客さまに「通訳」するお仕事とも言えるものね、と思う。