あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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クラウンのからだ

そろそろ新作ゲームが届く頃。
書きそびれてたブログをさくさくと書いておこう。
これからしばらくネット落ち状態になっても、ゲームのせいですからっ。

    [E:coldsweats01]

先月『ロミジュリ』の乳母を観てて、道化/クラウンについて少し考えてみたいとか言ってたら、東北ツアーでGちょこMarbleさんという大道芸ユニットと出会ってしまいました。

求めよう。 さらば与えられる、もんだな。

ただし出会ったのはからだのあり方で、テキストの中での存在の位置づけではありません。 それは、もう少し考えてから、書くね。 あ、『オセロー』のイアーゴーも、実はまさかのクラウンでは?と考えてんだけど、どう思う? 

クラウンのからだのあり方が、演劇のからだのあり方とイコールだとは思わないけれど、
注目した部分は「たっぷりと見せる」です。 
あたり前?
自分の呼吸ではなく、離れた位置の他人たちが納得する説明としての「たっぷりさ」って、考えてみてた? え、当然? 

 

GちょこMarbleさん。
始めはネ、
うわあ、日本にもこんなに洗練されてレベルの高いパフォーマーさんがいるんだ!という感動で拝見してたのですが、

ツアーの3日目、ちょこさんのこのからだ↓↓を見て、
おふたりの演技がクラウンの技術に裏打ちされてるんだ!と気づいたのです。
(違うのかな? 思い込みでしたらすみません。 でもこのまま話は続く)

Chokosan  

「見る(見上げる)」という動作が、「全身を使って、純粋に、ただ見ている」のが、新鮮で。
ああ、そうか、と思う。 これがクラウンのからだ、なんだ。 
余計なことを考えていない。
だから時代も年齢も国も言葉も超えて、誰が見ても、揺らぎない同じ解釈、純粋単純な共感、が出来る。

ショービズの原点?

GちょこMarbleさんのパフォーマンスは、各種アクロバット+エアリアル(空中アクロバット)を、ひとつのラブコメなストーリー仕立てにしています。
言葉のないドラマ。 お客さまは、男(GENさん)と女(ちょこさん)のそれぞれを、応援したり告げ口したりして、楽しみます。

演技のひとつひとつが丁寧で(演劇としては説明的すぎるけど)、お客さまの気持ちが安心して、笑いながら、ついていける。 

Cimg1699  

この流れ↑↑で、客席をぐちゃぐちゃにかき回します。 みんなでわーきゃー逃げたりして。 
GENさん曰く、「どんなにたくさん拍手されるより、きゃーっ!と叫ばれるほうが大好き。 こっち来ないでぇっとか叫んでる方に飛び込んでいくときは、もぅぞくぞくするっ」だそうな。

まあね、演劇では、お客さまの反応に反応しすぎると、いやらしい下品な芝居になりやすいから、まったく同じには語れないわね。
でも、Gちょこさんのは上品なエンターティンメントになってるから、
たぶん何か、気づきたい学びたい部分があるんじゃないかと思うのよね。 

 

因みに。 ちょこさんは、それはハラの座った方で。 
ライブで起こるアクシデントを、むしろ楽しむスタンス!なのではないかという気がします。
温泉のお湯の中(おほほほ)で、「そだ。 太子堂公園って行ったことありますか?」とおっしゃるので、
木々に囲まれた街中の普通の公園を思い浮かべて、高い枝が気にかかり、一度下見されたほうがいいかも?と答えたら、
「平気平気。 どうにかなるから」とぺろりとおっしゃる。

それが、これ。 三茶de大道芸のときです。 お客は手前(右側)にいっぱいいるのよ! 

Cimg2246  

このときのエピソードもいくつかあるんだけど。
わたしはボランティアシフトの合間に、息を切らして少し遅れてたどり着いたのですね。(この公園、駅から離れた場所にあるのです) 
で、人波の肩越しに覗いた瞬間、演技中のGENさんと目があった!

びっくりしたよ。
演技中、それとは別に360度の客席に神経を飛ばしている(次にいじるお客を探してる?)人だとは気づいていたけれど。
もっとびっくりしたのは、そのままわたしに時間をかけてたっぷりと会釈したの。
げっ。
そしたらちょこさんまで、ふりむいて笑顔になり、わたしにたっぷりと会釈するっ。
ええええっ?
ってそれが、ちゃんと芝居の流れの中でエッセンスになってるよ!

なんなんだ、このからだのあり方は!? これが大道芸なのかっ???

 

それから。 後日、GENさんにね、
おかげさまで東北ではいろいろと勉強をさせていただきましたとお礼を言ったとき。
「いや、俺、そんなたいしたモノじゃないから」と、俯いてつぶやかれた。
きゃん。 どこまでも謙虚でシビア。 もう大好きだぃ!!

 

最後にちょこさんの写真を。
吉里吉里小学校では風が強く、カーペットがべろべろするので、縁にがっつり立って押さえててっ!とGENさんに言われ。
つまりわたしは「ステージ上」にいたわけなんだが。
見上げたちょこさんが美しすぎて、そのままシャッターを切ってしまいました。
ごめんなさいっ。
でもね、だから、どんなカメラマンも撮れない角度の写真だよっ。

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