あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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『十二夜』を観た

2011.1.10. 13:00-  シアターコクーン

シェークスピアを串田和美さんが、潤色・演出・出演・美術・衣裳・宣材画・・・はぁぁ。 多才な方です。

この舞台の楽しい部分と疑問な部分を、なんでだと思う?と誰彼と問いたくても。
チケットが売り切れなので、観てきてと言えないのがもどかしいね。
朝日.com の劇評を読んでから、ネットで数少ない残券(いい席!)を前日入手できたわたしは、
まったくな奇跡。

書割めいた幕が透けると、遠くから楽隊の音楽が近づき、宣伝画そのままの風景がズドンと拡がる。 魔法のように。 海辺なのに乾いた異国の浜辺。 明るい日差しと朽ちた木の影。
ちょっと悪夢めいた白昼夢なコメディ。

アングラの由緒がココに繋がっていると、わくわくする。
串田さんが求める楽器演奏できる役者。 あ、マルさんはそのものじゃないかと、ようやく気付く。 グリーン・スリーブスのシーン(オリジナル?)は、シェークスピアの時代の優雅な薫り高さに揺すられる。

双子の兄妹をひとりの女優さんが演じる不思議。
観ている途中から、両方が同時に登場する最後のシーンをどうやってまとめるんだよ!とだんだんハラハラする。 最初の方で暗示するシーンはあったけれど、あれをネタにしたら喜劇性が困るよな。 お、そーきましたか。
演じるマツタカコさんの持つ詩情。 ジロドゥあたりが熱愛しそうな無垢で不条理な透明感。

 

全体に一幕の途中がかなりダレるんだ。 
台詞がこちらに届いてこない? (9列めナンだが)
唐突に「話芸」という単語が自分に浮かぶ。 台詞と感情の揺れを客席に届け、客の感情を巻き込むための、受ける方の芝居がオロソカにされているのか?とか。 いろいろと考えたが、よくわからない。

シェークスピアという、クラシカルな異世界。 ハラハラする結末としての笑い。 軽薄の向こうにある人生の味わい。 
むずかしいんだろうな。

 

年内(10日間で)、すでに2本目の観劇。 で、2本の不義理。
いや、今年は不義理がかなり多くなりそうです。 ごめん。