暮れの買い物に、
電車で渋谷（上り）に出るか二子玉川（下り）に出るか、迷いながら駅に向かう。
三軒茶屋駅は地下なのだが、どうも付近が異様な雰囲気である。
たくさんの消防車などが止まり、音もなくキラキラとまわる赤い回転灯。
各歩道には、異様にぐねぐねと長く長く静かに（バス停に）並ぶ人々の列。
電車が止まったのは一目瞭然といったところだが、どちらかには行けるかも？という甘々の期待で改札口まで行ってみる。 混乱はない。
ていねい語の羅列でなかなか肝心の内容に行き着かない電光掲示板を眼で追い、事故現場がこの駅であり、どちらも不通であると知る。
渋谷にも二子玉川にも行けないって、今までの悩みは何？と自分がおかしい。
急ぐ用でもないので。
郵便局だけに寄り、帰途につく。
セタドー（世田谷通り）を家に向かって下りながら、ふと気付いて観察してみると、
三茶経由渋谷行きのバスはなかなか空いている。 バス停にも人は4,5人しかいない。
駅で、長い列になっていた様子を思い出す。
バス停をひとつ、さかのぼればいいんじゃん。
地下鉄と併走しているR246沿いの方の路線はダメかもしれないけど。
ちょっと歩けば、すぐにバスに乗れるのにね。
それとも長い列に並び、乗れるまでバスを何台も見送るうちに、電車が動くのを期待してるのかな。
あ。 電車は開通したみたいなので、この情報はもはや意味を持ちません。
