去年の夏の映画なので、観てる人は観てると思うけど。
移民テーマの流れで、
『第9地区』というドキュメンタリータッチのSF映画を観ました。
怖 かった。 す ご く。
気がついたら、床に座り、両腕で自分を抱きしめたまま、固まってた。
何が怖いってそりゃ、いろんなことが。
いろんな肌感覚がリアルにまとわりつく。
移民の問題からテーマが少しずつ横滑りして最後はアクション映画になっていたけれど、
いろいろと注意深く調整してカラーを整えていたので、違和感はなく。
チームの映画やSFへの愛とこだわりが楽しくて。
まんまと流れに乗せられて、世界にどっぷりはまりました。
そのあと、監督のコメントを流しながらもう一度観る。
どうやら現場の悪臭は想像を絶してたようで。 悪臭が苦手(一番我慢ができない)な自分としては、映画は作れない、絶対!!と恐怖すら感じました。
[E:happy01]
ところで、劇作の自主練のひとつとしてプロット分解という作業がありますが、
昨日はミュージカルの勉強に『オペラ座の怪人』でやってみました。
欠点や矛盾点も多いけれど、観客満足度とコンパクトな二幕構成としてひとつの理想だと思うので。
リアル舞台は名古屋なので却下。 東京で公演してたら観にいこうかと。 行ったかな。 がっかりするのを前提に。 (←失礼ですね。 でも本音だ)
それで映画を借りました。
が。
うぁっ、作り手の気持ちはわかるが、ダメだ。 舞台と映像は、表現文法が違いすぎる。
あきれるというか、大笑いというか。
それとも編集が下手すぎなだけか?
舞台と映像、並べて語る人が多いけれど。 (役者や劇作家で両方を同じに捉えてる人も)
こんなに異質なのにねぇと感じるのは、わたしだけなのかな。
ま、ね。
何十年も観てない舞台を思い出す入り口にはなりました。 映画。
ラウルくん、充分かっこよかったけれど、祐一郎さんの面影の方が勝るし。(大爆)
クリスティーヌは莫迦娘にしか見えないが、ということが説明できてる演技であったともいえるか。
メグが美形だった♪
ファントム、指がキレイだったかな。
で。 手元にあるCDは全部で4種。
英語(オリジナルキャスト)とドイツ語と四季版が2種。
ライナーを見ながら、ナンバーの書き出しとシーン分け。 ここのつなぎはどうなってたっけ?と、CDを部分的に聴きながらを悩む。
出来たのは、つまりハコ書きだった。
それにしても、最初の15分間の展開の鮮やかさと情報量の徹底は、スゴイ。
本当にスゴイ。
ゲネで初めて観たときも溜め息だったけど。
リーウァイさんを聴きなれてしまった耳に、ウェバーはちょっと単純すぎ、モチーフの繰り返しも単調すぎとも思えるが、
こちらの感情を鷲掴みにして引きずり回すコンパクトなメロディには、やっぱりノックアウト。
音楽が言葉を、物語を、持っているといいますか。