あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

食い違う

感想は食い違うことについて、ついでに。

先日キクコさんの芝居を観たあと、ちょーふと話していると。
同じあたりに反応しながら、評価のマルバツが正反対で、おもしろいなーと思った。

テキストはいかにも昔、芸術座あたりでやっていそうなタイプで、好みとしてはとにかく、わたしはよく書けていると感じた。
だけどちょーふはズサンすぎる、と。 
確かに途中で、最大のネタがバレバレなんだ。
ただこのテのホンは、ネタの仕込がどうこうというより、バラした時点でいかに人情劇を成立させられるかがポイントなんだと思う。 で、それが上手にできてなかった。
これは、演出家が役者を管理できなさ過ぎだったのが敗因だと思うけどな。

小屋が多目的ホールで、市民団体レベルの劇団には持て余す広さだった。
場つなぎに、生のピアノとベースでジャズが奏される。 かれらもずっと舞台のうえ、ときには見せ場も用意されてて。
スカスカになるところを埋めてるわけだから、わたしは巧い処理だなと思ったんだけど。
ちょーふは、
できてもできなくても、役者である以上芝居で勝負しろ、とお腹立ち。
これはもう、芝居へのかかわりあい方・視点の差だから、どっちがどっちという話ではない。

 

ついでのついで。
ちょーふとツヤコさんと、帰りに飲み屋さんに寄る。
わたしは食べ方が下手なくせに煮魚とか食べたがり、サバの味噌煮を頼む。
ちょーふが取ったあとの皿から、わたしはガッツリと大きな切り身を取る。 骨もなく、おいしくいただく。
帰りに席を立ったとき、ちょーふの取り皿に、細かい骨のきれいな山盛りがあることに気付く。 食べづらい部分を先に取ってくれてたみたい。

ちょーふの優しさって、こーいうとこだよなぁと思う。
問題は、若い女の子たちが気付いてるかどーかってコトだ。