飛蚊症というのは、ストレスとか加齢とかが原因で、目玉の中に絶えず黒い「蚊」のようなモノが飛んでるように見える症状のこと。
今回、数日たっても消えないし、
網膜剥離の場合もあるわけだから検査だけはしておいたら?と、友人に背中を押されて、
眼科へ。
眼科は、中学生くらい以来、かも。 どきどき。
最新らしい視力検査の機械に驚く。 今どきはスゴイ。
「裸眼で0.9と1.0だから、大丈夫ですね」とアッサリ言われて、内心、うろたえる。
40過ぎても2.0、おととしの健康診断で1.2だったんだもの。
もっとも、
この1週間、飛蚊症と一緒に突然の視力低下も自覚してたから、検査にきた心理も、ある。
やっぱりなぁ、というか。
この世の中のぼやけ方、推理や、雑な判断を含んだおざなりな対応が、
世の中の(50歳の)標準サイズなのか?と、これもフクザツ。
診断は、加齢からくる濁りですから、このまま様子を見ましょう。 で、おしまいでした。
で。
検査の際、瞳孔を開きっぱなしにする目薬とやらを注したわけですが。
ビルを出ると、6月の晴天。
日傘の縁越しに、世界が強烈な青白い光のハレーションの中に揺らめき、
まさに、デイ・ドリーム。
くらくら。
しかも、わたしには世界がそう見えていると、すれ違っている大勢は知らないという
違和感。
半ば、目をつぶって帰宅。 (文字通り、目をつぶってでも帰れる道だってわけだ)
部屋ではカーテンを引き、薄暗い中で過ごす。
思考は怠惰。
視点が定まらないと、自分の集中点も定まらないらしい。
瞳孔が開いてるわけだから、黒目がちな瞳に、
もしかしたらいつもより、0.5割増くらいはチャーミングになってるのかしらと期待したが、
視界がぼやけているので、よくわからず。 ちっ。