能面、人形劇の流れから、次に観たのは人形アニメーション。
川本喜八郎さんの短編集と『死者の書』。
と、ここまで書いて気付いたけれど、このブログを読んでくれている人で
川本喜八郎アニメを1本でも観ている人は皆無なんじゃないかな。
とかなんとか言いながら、わたしも『死者の書』は初めて観たのだけれど。
すごかったぁ。
いろんな意味でノックアウトされ、創作者の端くれとして猛烈に謙虚になれます。
アニメーションになると、オブジェにアニマ(生命)を与える方法論となるので、
演劇とは方向が変わってしまうのだけれど。
観ていて思ったのは、人間の魂の純化。 高い純度。
業を持たない人形が執心を演じ、解脱する美しさ。
血肉を身にまとう人間には無理な存在感。
そして、などなどを創っている人間らの執心がそれを支えている愛らしさ。
能でオモテというオブジェを使うのも、魂の純化を表現したいからなのかなぁ。
今までの流れからいくと、次は文楽に挑戦か?
と、立ち止まる。
そこまではいくことないか。
この数ヶ月、幾度となくぶつかる名まえが、折口信夫です。 『死者の書』の原作者でもありますね。 そっちかな。