2009.12.27. 13:00〜 日経ホール
石丸幹二さんの「言葉と音楽のシリーズ」で、演出は白井晃さんです。
リーディング公演の最終形態、になるのかな。 (一応、テキストを持ってらっしゃいましたから。ほとんどの台詞は入ってらっしゃいましたが)
石丸さんが4役、というか悪魔はいろいろ変化(へんげ)するから、もっと声色の使い分けが必要とされるんだけれど。
それに、ピアノとパーカッション。
たくさんの小道具と照明。
語られるのは、少し風変わりな童話?
ストラヴィンスキーがこの作品を創ったきっかけは、第一次世界大戦後の経済ショックで芸術家にも観客にもお金がなく、できるだけシンプルな公演を、ということだったそうです。
今回は、スタイリッシュなホールに合わせてか、豪華な小道具。
でもね、こんなにたくさんの「モノ」に頼らなくてもいいんじゃないのかなぁという気はしました。
ときどき邪魔に感じる。
台詞が説明しているし。
役者の声とからだ、ピアノ、パーカッション。 それだけでどれだけ多彩で豊かな世界が描かれることか。
ピアノとパーカッションの組み合わせ。 侮るなかれ。 ちょっとしたオケ並みの迫力と気品がありました。
意外にも石丸さんのね。 下卑た悪魔の口調がいいんだ。 楽しそうだし。
この方もまた、ないものねだりの役と出会いたいのかなあ。
非常に端正な仕上がりの舞台でしたが、
もっと下世話に崩した作りとか、
子どもを意識した作りとか、
バリエーションが期待される作品であるようにも感じました。
* * *
この作品で、わたしの今年観る舞台は打ち止めデス。
今年のチケットは75枚かな。 後半はいい演劇とたくさん出会えてうれしかったです。
『TDV』と『PQ』があって、『レ・ミゼ』では名古屋日帰り決行して。 (>_<)
・・・・・・お金に換算するのは、やめておこう。
たくさんの幸せを、ありがとうございました。