2009.10.10-12 TACCS1179 /劇団劇作家
お友だちが増えて行き、それぞれが活躍の場を広げていくというのは実にメデタイことなのですが。
連休の3日間、ずっと同じ劇場に通って終わりました。
面白かったけれどね。
今後、観にいく作品は厳選しなくちゃ〜!!と決心する。
これじゃ自分のための時間が足りなくなるわけだよ〜!!
(とっても楽しく、面白かったんだけれどね)
劇団劇作家の『劇読み!』
ひとりの劇作家が2枠ずつ、各社制作様等にプレゼンという名目でかわりばんこにリーディング公演をします。
写真右下の白いチケットがフリーパス。 あとの7枚が公演ごとのチケット。 うち1枚は『短編連続上演』ですから、3日で8本+シンポジウムを観たことになります。
あ。 今気付いた。 あと1本見れば、オールクリアだったんじゃないか?
リーディング(朗読劇)と言っても、照明・音響・衣裳・小道具が入るし、役者も台本は持っているもののそこそこ動きますし。
(「立ち稽古の初日」と口走ったら、主催にエラク怒られました。 はい、すみません)
これはこれで簡易公演としてのひとつの形式として、落ち着いていくのではないかと思います。
だって、このままホンが離れれば、実際の公演と呼べるくらいのクオリティです。
役者さんによっては、それはキチンと読み込み、役をモノにして参加していらしていて、ホントにすばらしかったです。
うん。 まぁだから。 つまり逆もまた、いらっしゃったりするわけで。
ホンと演出家の相性もあるのだろうけれど、
特に最後に観た作品は、
後半、役者は息切れしているし、台詞は空回りしているし。
それでも終演後、いろんな客の前では作家に向かって、大声で「すごくよかったよ〜」と叫ぶ。
はい、わたしもアザトイことをするようになりました。
えーと。
ファンタジーという分野は、現実と幻想の合間を行き来しているうちに、その奥にある人間の真理の手触りを提示するものだと思うのですが、
戯曲には秘められているその世界が舞台に提出されていなかった……気がする、というか。
ファンタジーを、
チョット見、口当たりがよさげなこの作品を、
ナメてたんじゃない?とか、少しハラもたちかけていたりして。
(まあ実は、演出とか演技がこんなにも手ごわい作風だったのか!ってコトは、わたしも今日はじめて気付いたのだが)
だってつくづく不公平じゃない?
他のわかりやすい作品は、わかりやすくキレイに仕上がっていたのに。
日本の演劇関係者がね、
この作家の類をみない演劇性にちゃんと気付けて、
まだ若いかの女をちゃんとプロデュースして商品化できる判断を持てるのか?
とか。
まぁ、わたしが熱くなる問題じゃないけれど。
演劇っていうのは、運というか不安定要素というか出会いというか、
不公平な文化だよなあとつくづく思う。
その中で残っていくものを
ホンモノと呼ぶのだろうけれど。
(それを言ったら、不運が重なり消えていく優れた役者のなんて多いこと!
でも、残る人は……残るわけだから)
ところで、
自分がこの集団に参加したいという気持ちは、全然ない。
というか、
今、自分が何をつくりたいのか、よくわからない。
6月と9月半ば締め切りで応募した戯曲がふたつ。
誰とどういう上演をしたいのか、わかんないんだ。
わたしが「書いてない」言葉まで読める演出、役者……。
たぶん、がっかりするのが怖くて一歩が踏み出せない。