2009.9.27 14・00〜 劇場MOMO / 青果鹿
大好きな桂さんにホンなのに、魔法にかかりそこなってしまった……。
その前に観た高校演劇がピュアすぎて、わたしの感覚をおかしくしてたのかもしれない。
ホンは変わらず、おもしろかったように思うし。
素敵な台詞。 素敵なやりとり。 ナンセンスと詩情。
狭い劇場で、
音響のバランスも選曲も……?……だったから、かなあ。
役者さんたちが、カッコイイ人と少し違くない?って人と。
桂サンの言葉の勢いが、伝わってくる人と空回りしている人と、とも言い換えられるのかな。
遠藤サンが、
何を着ても似合う、そりゃキップのいい美人なんだけれど、
赤いドレスよりも、猟銃片手にブーツを履いてるほうが生き生きとしてるのをみて、
(これがもう、かっこいいったら!)
おもしろいなーと思う。
本田サンの高慢女、真壁サンの駄々っ子少年はお約束というか、
桂ワールドには欠かせない言葉の世界を創っているのかも。
お話のベースに、宮澤賢治を何作か敷き詰めてあって、
こんな賢治の世界もいいなあと思う。
本来、社会や人間の毒や暗さや絶望を持ってるはずだよね。
『銀河鉄道の夜』をちゃんと読んでいないと、
最後のからくりの怖さはわかりにくいかもしれない?
今回の公演で何よりも何よりもスゴかったのは、
どこに行ってもポスターを見たし、ちらしがあったってこと。
下北沢の居酒屋さんに始まって、
折り込みちらしがいろんなルートから何枚も手元に来たし、
PARCO劇場にも置いてあった。
桂さんは毎回、公演するにあたって3つくらい課題を決めて、
クリアすることでご自分と劇団をレベルアップさせてるのかな、とか思う。