あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

『ハルモニア』を観た

2009.9.1.20.00. d-倉庫

ファシリテート : 青剣 
全2回のコンテンポラリーダンスの公演。 今日だけで150人くらい入ってたんじゃないかな。 たいしたもんだ。

ファシリテートって言葉が、わかるようなわかんないような。
昔、キムさんが言った「お皿に盛り付ける役目」って意味だと思う。 
構成とか、まとめ役とか。 
頭のどこかではずっと、勝手に懸命に日本語に置き換えようとしているけれど、不明。

で、舞台。
これがステキな仕上がりでして。
ファシリテーターの手柄だとしたら、空間のバランス感覚とか独特のうにゃうにゃしたリズム。 照明とのコラボ、衣裳の色合い。 
さわやかで透明な緊張感と緩和。

BGMが、まるで違うメロディが2曲溶け合うように、反発しあいながら流れているって風で。
ダンサーたちも違う世界を2種、同居させながら、入れ代わりながら。
ひとつになったり、分散したり。

客席が、青剣くんの創った別世界に連れて行かれてました。

 

パフォーマーの説得力ってナンだろうとか考えてまして。
その人の持つ人生との向き合い方なのかなあ、とか。
問いかけをしつこくしつこく持ち続けることかな、とか。

見せているのは技術とか方法論なんだけれど。
魅せられているのは、別の揺さぶり。

青剣くんは以前、
すごく素朴な問いにわたしがおとなぶって答えたら、欲しいのはそんなんじゃないと怒ったコで、ね。
来年には、欧州を流離いしにいくかもしれないとかメールをくれてたせいか。
踊っているのを眺めながら、
これからもっと、社会で生活している人々とコミュニュケートをとって、
酒につぶれるとか、橋の下で寝るとか(嘘です)。

青剣という透明なせせらぎの奥に見える玉砂利に、
社会の哀しみが投影されたらどうなのかなあ、とか。