あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

500人の幸運な日本人

さきほど、父が上海から帰ってきました。 はい、皆既日食ツアーですね。

友人と4人で行くとは聞いてたけれど、誘ってくださったのは女友だちだったらしい。
と、さっき知った。 …………。 ふーん。 
父は輪をかけた野暮天なので、何もなかったと思うけどね。
(50年間、都内の女子校(セーラー服)に勤務してて、何もなかったって人です)

さて、皆既日食
ご存知のように日本各地は大雨。 新聞社は雲の上に飛行機を飛ばして撮影した写真を掲載。
当日のサイトニュースでも、上海近郊に2万人ほどの日本人が出かけたが、雨に降られて、ちらりと「三日月」の太陽が見えただけだった、と。

あーあ。 
上海クンダリまで出向いてかわいそうなおとうさん、と思っていたら。

薄雲ごしにちゃんと見られたんだって。 上海の南西だかにある烏鎮(ウーチン)ってその場所では。
みんなで大雨に打たれながら(!)待っていたら、そのときだけしかも太陽のところだけが晴れて、ダイヤモンドリング→皆既食(真っ暗になること)→コロナ→2回目のダイヤモンドリングと、全部。
世界が本当に真っ暗になり、街灯が自動に灯り、それから明るくなっていくのを初めて体感したよと、電話の向こうの父はいまだにちょっと興奮状態。 すごかったよ。 大騒ぎだったよ、と。

みんなで誰の心がけがよかったんだろうねえとか言い合いながら、たぶん腹ン中では自分のおかげさと思ってたんだろうなあ、だと。

あと、客船に乗ってた人たちは(船は雲の切れ目に移動できるわけだから)ちゃんと見られたみたいだけれど。
あれ?
じゃあ、日本人で地面の上から見られた人たちって、そこにいた500人だけってこと?

 

 

そーいえば、明日、上海が晴れますようにってわたしは願掛けしたんだった。
雨が降ったと聞いて、ダメだったかと忘れてたけど。
と、次に会ったとき、父に恩を着せとこう。