あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

歩こう その2

今日土曜日は9000歩。 すまんね。 たゅたの話題の続きだよ。
会社は休み。 

本日の「ひとつ手前の駅」は原宿。 出先からの帰り道。
代々木公園横〜公園通り〜スペイン坂〜センター街経由で渋谷まで。
自分ひとりのゲームを、なんだかエラク楽しんでいる。
歩いているだけなんだけどね。

つくづく自分は思いつきだけで行動するなあと感じたのは、
渋谷駅ホームで降りるために電車の最後尾に乗ったから原宿駅ホームでは渋谷寄り出口に向かうため、端から端まで歩いているとき。

原宿駅なんて10数年ぶりか?
ナンナンダナンナンダナンナンダと、頭の中でかっきり3回呪文を唱えるほどの、人ごみ。
駅を降りた時点でNHKのビルって見えてなかったっけ?
方向感覚が不安になって、もしかしたら遠回りの安全ルートを選んでた。

公園坂上の、どんな休日でも絶対に空いてる喫茶店(笑)はさすがになくなっていた。
女友だちだけでクリスマスパジャマパーティをやったホテル(時はバブリーでした)は健在。

休日の公園通り〜センター街も(平日夜とかはまだ馴染みだが)、ここはどこ?って風合い。
なんだか、アジアの他所の街に紛れ込んだ気分。
そりゃ渋谷もアジアの一角なんだが。 
20年くらい昔に行った中国のワンフーチン(王府井)の雑踏を思い出す。

人種は同じだけれど、言葉や意思は通じないっていう。

 

で、今日のスペシャルは「財布を忘れて外出!」です。

 (*^_^*)

田無のホールに辿りついて、受付でチケットを受け取る列に並んだ瞬間、
(っていうか、順番の前に財布を用意しようとして)気付いた。
なんか今日はバッグが軽いな、るんるん♪の正体に、やっと気付いた!
電車はホラ、定期+パスネットだから問題ないのよ。
どうしよう。 演出家を呼び出してもらって借りるって、有り……?

まあ、こんなときのため〜にぃ〜
定期に1万円札が挟んであるんだけれどね。
800円のチケット支払いに、ぴきぴきに折り目のついた万札を出す自分。
はぁ〜。
おつりは、バッグの中の、演出家がちらしを送ってくれたときの封筒に。(ホールへの地図を見るために持ってた) せっかくかぁいい切手貼ってくれてたのにな。 今日の「お財布」になっちゃったよ。

おとなの女にはねえ。
持ち金9200円って、すっげえ不安なんだよ。
財布の残金だったら、別にいいんだ。 カードがあるから。
封筒の中に9200円だけ、だよ。

うん。
そのあと、自分の金遣いの無神経さとたっぷり向き合わされました……。
だって渋谷で予定していたお買い物はキャンセルなのはともかく。

田無駅の構内で、北海道の物産展なんかが出店してんだもの。
運良く(?)鮭トバはおいしそうでなかったので買わないで済んだけれど、
にしんの甘露煮は迷った挙句、買う。
『エゴイスト』という作品をリーディングしてくれたときイヌヅカさんは、「もしかしたら食いしん坊でしょ」と指摘してくれましたが、はい、そうですね。
身欠きにしんを自分で煮るの、すんごくめんどーで難しいんです。
そしてどこでも売ってるわけじゃない。 身欠きにしんも甘露煮も。
にしんそばもね。 どこの蕎麦屋でも食べられるわけじゃない、から。
750円です。 残金、8450円台だよ!

さて、久しぶりの渋谷・公園通りだ。
GAPは素通りしたけれど、
ユニクロを見かければ、あ、夏のTシャツをみていこうかなと思い。
財布があれば絶対に何枚か買ってたと思うけど、
いやいやいやと自分に言い聞かせて、当然、素通りする。
という自分に。
そうか、買わないで済むわたしの買い物ってかなりあるな、と自覚。
なんとなーく、用もないのに買っちゃうこと、多いよな。
(ちなみに、ユニクロではTシャツしか買わないのだが。 デザインTシャツだけは好き)

地下鉄に降りる寸前、
明日は1日、家に籠るなと考え、パン屋に入っていつものようにトレイにぽんぽんパンをのせてから、
あ……、
と気付く。 
1000円単位でパンは買っちゃいけないのかもしれない。

三軒茶屋にたどり着いた。 
にしんそばを食べるんだからウマイ蕎麦と、ぬか漬け用の野菜と、ゴミ袋と……。
入る寸前に指を折って、最低限の買い物リストをイメージし、
スーパー内ではわき目も振らずに、最短距離でお買い物。
あ〜、でも、アスパラガスクリームコロッケは素通りできないっ!
これが2282円。

よしよし、5000円残して(!?)、家に到着〜。

会社に行くときに使うバッグの中にあったぼろぼろのアナ・スイのお財布が、
こんなにこんなに心のよりどころだとは知らなかった。