会社から劇場へのアクセスが悪いので、毎回めんどーがってタクシーを拾う。
乗って(口紅くらい引きなおして[E:confident])、5分くらいたってから6月に入ったことに気付く。 気付くとあちこちにステッカーが貼ってあることに気づくんだけれどね。 「そっか、シートベルトするんだっけ」とつぶやいてモゾモゾしていたら、運転手さんが「まだ大丈夫ですよ」とぼそりとおっしゃる。
客サービスのつもりなんだろうけれど……。
わたしは黙ってベルトを留める。
ゴメンね、あなたの運転を信用していないの、ナンテ、いいませんとも。
たばこの自販機にカードをぶら下げたり、
日本人のモラルに対する感覚は不思議だなと思う。
2008/6/3 18・30〜 シアタークリエ
「R」にはベンというアクセントな人物が出てくる。
首の傾げ方と、音程のはずし方がとてもリリカルな役。
この日、二幕のあるシーンで今までと違う動作をされていた。(たぶん)
そのことで、別にそこで描かれる内容が変わったわけではない。
ただ、
ベンの行動の動機付けが、ベンの世界の強い美学からなんだとわからせてくれた。
すごいなぁと思う。
人間の強さを新しく感動させてもらった気がした。
一幕のマキシム。 神との対話がわたしには今ひとつ、しっくりとこない。
ふと、作曲家はこの流れの中で何故ここに、こんな強くて難解なメロディを入れたかったんだろうと考え出す。
じゃあ、他の何を描写するとハマるのかな。
少女まんがだったら、確実にレベッカのイメージ(亡霊)との対話でしょう。
暗い宙に浮いて高笑いするレベッカに向かって、「失せろ!」とかなんとか。 そしてがっくり膝を折るマキシム……。
……ああ、そうか。
これは野中師匠の受け売りなんだけれど、キリスト教徒はすべての価値判断が神との対話に基づいているって。AとBが会話するときでさえ、Aは神を通してBと対話するのだって。
だから
キリスト教徒はここで神との対話が成立する。
日本人にはシヅライのかもな、と。
などと思いつつ、休憩時間トイレの列にならびながら歌詞の読み替えが可能かなと、歌いながら考えてましたが、ぴっちりと付け入る隙がありませんでした。 残念。
で、この日、後半は完全に。
ごちゃごちゃ考えてないで、とりあえず感動してけば!?みたいに感情が巻き込まれて。
シャワー浴びたあとみたいな気分で劇場を出ました。
ありがとう。