あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「しゃなりしゃなりと闇夜の鱗粉」を観た

           2008/5/6 14・00〜 サンモールスタジオ / 青果鹿

桂さんの作・演出。 犬塚さんも出演。

うふふふふふ。 なんか今回のは明るくフッキレてる印象。 混沌とおどろおどろな今までとはちょっと違うおもしろさだった! 
世界感が整理されてたのか? 装置が幾何学的にシンメトリーだったからか?
にしても、
桂さんの描く「女の意地悪な台詞」はいつもどきどきします。 絶対に自分には書けない爽快感。  
モチーフはマリアとお便所と胎児と蝶々、になるのかな。 これ怖いですよ。 どう繋がるの?って、これがひとつの世界になるんだから。

桂さんはご自分の作風を「アングラ」だと説明することが多いそうです。 え?アングラかなあ? でもまあ、一言で相手は納得してくれるし。 あ、なるほど。

細かく言えばもう少し寓話的な方がわたしの好み。 
桂さんはたぶん馬鹿馬鹿しさを優先させたいのかなと思う。
台詞がね、
昼メロレベルに典型的なのだけれど、使われる状況がむちゃくちゃズレていて、でも何故か説得力があって(役者さんの力量も問われます)、
それがルールもなくつながっていくのだけれど違和感はなく、
流れのどこか遠くで「あれ?」とかすかな気付きを意識させられる。
女の因果だったり、生命の連なりだったり。

こうして印象を言葉にしてみると、やっぱ「アングラ」な作風ってことになるか。

ロビーで久しぶりに会った桂さんは、こんなに小柄でかあいいキャラだっけ? と意外性を発揮。
いつも笑いを口に含んで、どこかはぐらかされてるような印象は相変わらずだけれど。

犬塚さんの芝居をひさしぶりに観て、うれしい一方。 もっとおどろおどろした役でも観たいなと欲が出る。
いつか。
わたしの台詞を覚えて、しゃべってもらえるコトは、やっぱ夢のひとつだな〜♡