あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

脱力 させる

ストレッチってね、
ずっと筋を伸ばすことだと思い込んでました。
あ、違うんだと気付いたこの数日。 
筋を伸ばすのは、きっかけだったのね。 
目的は、伸ばすことで意識した筋を脱力させるコトだったのね。
ええっ? 知ってた? 

 

開始から2ヶ月、1回も行けなかったインディシのワークショップに、
今週は遅刻を前提に、それでも頑張って行く。
役者さんたちの身体意識の訓練(超初級コース)の、見学。 

ああ、と思う。
言葉や切り口は違うけれど、自分のカラダと会話しようとする方法論は、
ダンスも演技もかなり近い。
関節をほぐして、カラダを脱力させることから始める。
そして自分の内面深くと向き合う。 向き合って感じるゆらぎを肉体の一部として味わい、表現のトリガーとする。
演技の場合は、カラダやココロを脱力させながら、計画的に自在な感情を呼びさまし、それを自然な声として発する動作に直結させる訓練、であるらしいが。

いや、講師のレクチャーは違う表現です。
わたしがそういう意味にとったってだけで。 まあ、たぶん、そうなんじゃないかなぁって。

 

片隅で見学しながら、自分のカラダに問うてみると、感覚としてはなんとなくわかる。
が、決定的にできないっ!と実感するのは、

持続力。

わたしは感情を再現できても、30秒とキープできない。
そうか、演じるいうことは、要求された感情を要求された時間、キープできなければいけないのか。 体力と集中力の持続。 (そして書くということは、ごめんなさい。 それを要求することなんだ!)

演者は要求された感情に基づく声を発する。 感情と声、という肉体の存在感。 それは演者の宝石。 
そしてその言葉は作家が書く。 編まれた言葉は作家の宝石。
二種類のの宝石が溶け合って、真実という輝きを紡ぐ。

それに耐え得るか、言葉の羅列。 作家は自分を搾り出していくしかない。
演者への尊敬と信頼をこめて。 自分を信頼してもらうために。

 

10人くらいの役者さんを見ていると。
感情を素直に声にできる方と、頑なな方といることがわかる。 それは実際の役者さんとしてのスキルとは関係ない。
で、話を難しくすることに、
作家としてのわたしが魅力的に感じるのは、鎧を纏った頑なな役者さんだってことなんだ。
わたしは素直で大雑把な感性には、あまり興味がないみたいだな。

この人の深層心理の蓋をちょっとだけ開けてみたいなあと思う。
そうしたら、わたしの吐く言葉との相乗効果でどんな音色で奏でてくれるのかなぁ、とか。

 

帰り道、受講していたエンドーさんと初めてふたりきりで話す。 共通の友人が多いので話題には困らない。
かの女(劇作家)は、あのときこう感じたらしいよなどと話したら、
劇作家は少し自虐的過ぎかもと言われる。 役者はそう受け取らないと思うワって。
ぱんっと窓を開けて、風を通される一瞬。

 

で。
自然な声を出させるために、講師のアノさんが役者さんたちのからだに触れてリラックスするように指示されているのを見ていたら、
慢性の肩こりがむずむずしてきた。
気持ちよさそうだなあ。

おうち/マンションの床ではジャンプできないから、ジャンプしている肉体感覚からはじめて、
とにかく全身のパーツをぶらぶらぐにゃぐにゃと、脱力していくことをイメージする。
半年以上ストレッチにご無沙汰なので、うぎゃあああっなのだが、
ここの芯は硬いなあと思う箇所は、揉み解すというよりも凍った肉を溶かすイメージで。
人間の中身は、紐とかリボンとかの集合だなあと思ったのは、「人体の不思議展」以来。
触りながら、筋(キン)というのはスジスジだと実感する。
ゆっくりと呼吸して、そのスジに酸素が流れるイメージ。

脱力。 ぐにゃぐにゃになる自分をイメージ。

気持ちがふわりと楽しくなってくる。 (やっぱこれは役者の範疇だ。 作家がすると、幸せに開放されて、ろくなモノが書けそうにないなって気分になってくる)

ただ、肩こりがかなり取れたらしい。 
あんなにゴリゴリだった肩が。 こんな簡単なことで。
美容院でマッサージしてくれたコにあれ?という顔をされた。

 

まあ、2ヶ月たって始めての参加だし、アノさんの使った言葉で一番理解できなかったのが
「自分を褒める声(言葉ではない)を出して」
どんな声だ? 参加者の声を聞いていても、これがそうなのか?という答えが得られず。
リラックスするトリガーとして、モチベーションとして使用するらしいのだが。

自分がほぼ全身脱力できたかな?という時点で、
声を出そうとしたら、
まずフッフッと息を吐き出すことからが、意識しないとできなかった。
少しずつ、息を声に向けて。

なんかエッチっぽいため息?
の次に出てきたのは、
あくび。 
別の感情を再現してみて、その感情と向き合えた自分を意識したら、
声のトーンが゛低くなった。

 

ああ。
コレをやってると、だんだん言葉から遠ざかっていくよ。