あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

声の響きを遊ぶ

なんというのか、こんな日にPKOあたりと飲んだりしたら、
この人はなんで今さら、こんなアタリマエのことに感動してはしゃいでいるのだろうか?みたいな21歳のクールな眼で呆れられるンだろうな。 (前科あり)
しかたないでしょう? わたしは役者の経験がなく、今さら新しく感動したんだもの。

 

地域のWSのグループ制作。 (わたしの創作意識は今、全部ここで昇華されてる)
指導スタッフのこーたさんに、そこはあげんさんの内面を語っている部分なんだから自分で読んでみたら?と言われ、十数人の前で自分の文章を読む(語る)こと に挑戦。 まぁ、かなりのモノローグ、長台詞。

SePTの稽古場Bの高い天井に。 
自分の声がわずかに増幅されて襞をつくるような。
内容にあわせて、声をぶつけたり投げ出したり差し出したりする方向や量を変えてみる。
数日前に初めて感じられた共感という(のか?)空気のかたまりが、今日はちょっとだけバリエーションとして変化する。
うまく伝わっているのかは全然わからないし。
声を発している前方向はそれでも自覚できるけれど、自分の背面はもう完全に無感覚で。

ただ、もう、気持ちがいい。 すごく危険。

音を、言葉の周囲のニュアンスをふわと客席に差し出す感じ。 
大切なことは囁くように。 重たいことは平板に。

語りながら、少し移動してみる。 観客の視線がボリュームになって移動する。
内容にあわせて、動線をつくってみる。 舞台前面で語ってからゆっくりと後ずさり。 引き込むつもりで。 わぉ、観客のパワーがどんっとついてくるのがわかる。 (このへんはマンガのこま割り作業に近いかも) 

ただし、
体力がついていかず、後半はカミまくり……。 わはははは。

 

みんなで「詩」を読むシーンでは、一行ずつ木魂のようにつなげて声を発するコツを伝授。 成功。
これもね、気持ちがいい。 

 

 

先日ぶみさんの書いたホンを数人でリーディングしてみたとき、
相手がちょーふだったから力量の差は歴然で、
ちょーふもわたしを引き入れるように読んでくれたんだと思うんだけれど、
でもねえ。
気付いたら、対抗(?)するためにわたしはもう、クサイクサイ読み方をせざる得なくなっていて、本当に気持ちが悪くて。
(クサイ芝居というのは技量のなさをごまかしたい自己防衛だってのがわかったよw)

だから今日は、ちょっとだけその敵討ちができた気分♡ 

 

 

いや、役者やる気はないから。
ただ、このことらを通して、書く台詞量は今まで半分でいいみたいだなというのは見えてきた。
書かない残りは役者の声とからだが語ってくれる。
言葉以上に品よく饒舌に!