あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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「しゃんしゃん影法師」を観た

                    2007/11/24 14・00〜 吉祥寺シアター /桟敷童子

戯曲塾の一斉メールで、しの クンがおもしろかったから皆さん観ましょう、と。
で、当日券で行ってきました。

まず、度肝を抜かれたのは入り口で受付とか誘導とかしてくれてるのが、
山姥とか座敷童とか……衣装着て、メイクして、マア勢いよくテキパキと。
10数分後にはたぶん舞台に立つ人たち、だよね。(だった!)
役者が役に入り込むための準備にはウンヌンと聞かされて久しいわたしは、
軽くめまい。

客席までの通路。 そして客席から舞台にかけて。
すっごいボリュームで竹垣とか枯れ笹とか神社の幟とか劇団の幟とか、提灯とかお狐の面とかが飾りこんである。
今、ボリュームをイメージした? その3倍くらいの量とタッパ(!)なんだよ!
くらくらとめまい。
演劇空間への導入というより、テーマパークだ、完全に。

わくわくどきどきと、最前列に座る。
首が痛くなるほど見上げ、見回し、舞台美術の「物量」と雰囲気に圧倒される。
「どうだい」という子どもじみた威張り声が聴こえてきそうで、微笑ましい。

役者さんたちの肉体も、負けずに「物量」を持っている演技で楽しい。
正統派を通り過ぎるほど、きっちり役としてそこに存在しているし。
ときとして、モブがうるさい。 でもその雑然も楽しい。 
つまり芝居そのものも、
「どうだい」という子どもじみた威張り声が聴こえてきそうなの。
そして好き嫌い以前に、日本人としての血にぽっと灯りが点されてしまう遠野じみた世界観。

日本の奥深い村の根深い因習。 淡い人の気持ち。 胡散臭い見世物。 
その中のそれぞれのせつなさ、やるせなさ。
(背後からのすすり泣きに、え? 今のシーンは泣かせどころだったのか?とアセるわたし……)
最後は歌謡ショーばりの演出。 最前列のわたしも一緒にカラフルな紙ふぶきに包まれ、あー、気持ちいいな、紙ふぶきの中って♡

と、ここまで完璧な舞台空間を構成していながら、
芝居の前後に小劇場的なMCが入る。 わたしの感性ではぶち壊しでもったいないのだが。