あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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初 神楽坂!

戯曲セミナーで一緒のいくちゃんが、
mixiのコミュ内と直メールのついでとダブルでお奨めしてくれたので、
これは……
わたしが絶対に運命的に見なければいけない作品なのだと思って、
その公演に行った。 当日券です。
その日、会社での1日は、そのためのやりくりだった。 まじ、がんばった。

会社勤めの身には、7時半に始まる芝居はうれしい。 駅3つの距離。
ただし、駅から長々しい坂をエンエンと登ったのだけれど。 
それが神楽坂。
なんか、粋でクズレた飲み屋サンなんかがこまごまと並び、独特な雰囲気だ。
あー、お吸いものの匂い。 
おもしろそーな街だなあ。
おお、毘沙門さまだ。 時間がないので心の中で頭をさげて通り過ぎる。 

で、
自由席の客席で、わたしの目の前に座ろうとうろうろする横顔が、いやに見慣れた顔だった。
文字通り、目を疑う。 すぐに声をかけられなかったよ。
この夜、広い東京の中に切り取られたこの空間で、よりによってなんでわたしの鼻先にいる?
……nen?
「え? あ……」
それで、久しぶりにふたり並んで、芝居を観た。

その芝居、というよりはパフォーマンスは、おもしろかったけれど。 どこか稽古ごとの発表会くさくて、わたしの運命を変えるほどでは……。
ま、いんだけれど。
ディス シアター? ここはステューディオだと思うけどなあ、とか。 妙に冷静。
野心的であることは認めるけれど、ここでこんなダンスをホメちゃったら ジョーカー に申し訳ないよな、とか。

終演。 
なんか少し食べてく? うんっ。

神楽坂は以前少しだけ、仕事関連/地域事業で使ったと、nen。
あっちの方に、いいお店があった気がすると、わき道に逸れる。

うわわああ♡

人ひとり分の狭い路地が、網の目みたいに入り乱れ、
軒を連ねているのは、ちょっと凝った造りの民家なんだか、看板を出していないだけの店なんだか。
足元はぼこぼことした敷石。
なんなんだ、この街は♡ だんだん、だんだん、だんだん楽しくなってくる!

目当ての店は見つからず、でもnenの中には大まかなエリア分けができてるみたいで、
この先はホントに高い料亭になっちゃうなあと、路地を曲がる。
わたしはどこでもいいよぉ。
日本酒の瓶が並んでるようなお店に、ほんとに、てきとーに入っちゃった。 

いい感じ。
お料理もおいしかった。
他の客に邪魔されることもなく。
ちょっと高めだけれど、ああ、時間と場所はお金で買えるもんなんだなあと思う。 
そんでわたしは、nenといると安心するのか、日本酒をおいしく過ごしすぎ、
ぺろぺろに酔う。

nenは、この数日、ちょっと抱えていた問題を、わたしに軽く笑い飛ばされる。
笑わないでよ。
いや、それをそうして悩むのが、nenらしいんだけれどさあ。 うふふふ、あはははは。
でもよかったぁ、今日、会えて!と、nenはしきりに言う。

ちょっと、待て。

わたしは今日、自分が何かに出会う予感がして、このパフォーマンスを観に来たはずなのだけれど!
それは違って!
全然、違って!
つまり!
nenに呼ばれたってことなの!!!

「そうなのかなあ、ありがとう」

 

…………おい…………