2007/7/14 14・00〜 森下スタジオ Cスタジオ / 輝く未来
さて、奇妙な「枷」に縛られてしまった……。 どこまで、書こうか。 言っていいのか。
伊藤キムという超ダンサーが。
才能あるヒヨコたちを集めて、自分がその中に埋没してしまいたい、という夢でもみたかったのか。 まあたぶん、クリエーターとしての視点の高さを変えたかったんじゃないかなという気がするのだけれど。
で、今日は、そのダンス発表会です。 キムさんはあくまでも、ヒヨコたちと同等なひとりとして参加。 (安価とはいえ一応有料)
うん。 発表会だから……、大目に見よう。 休憩時間の、踊っていないときの自分も、商品(プロ)なんだって意識が欠けてても。 いや、特に若干1名なんだけれど、目が点に……。 いや……。 ま、いっか。
何の「枷」に縛られたかというと、
企画として、三作品を終えたあと、希望観客を交えたダンサーたちとの辛らつアフタートークとやらがあって。
わたしは諸々思うところがあって希望しませんでした。
そして後から気付いたのですが、本人たちに直に言う機会があったのに、あとからここに文章を書くのは卑怯か?という疑問が出てきて。
だから、書けなくなっちゃった。
感想? あるに決まってるじゃん。
明日の切磋琢磨につながるような、輝く目標となるようなとびきりの。
でもこれも、企画の結果のひとつ、なんだろう。
企画そのものも、どうなんでしょうね。
ダンサー、振付家に言い訳の場を与えるクセがつかないか?とかいう前に、
日本人はディベート下手だし、人前じゃ嫌いだし。
案の定、スタッフが募っても、まず観客に希望者がいませんでした。
焦ったのか、スタッフさんは「じゃあ企画を取りやめますよ」と言い出す始末。
客を脅してどうする? サイトやちらしでさんざん振りかざした企画をドタキャンするってか? すげーね。
それもひとつの答えなんだろうなと思っていたら、健気なお嬢さんがひとり、立候補。
エライなあ。
が!
始まって30秒で、わたしは額に手を当てていた。
やっぱ、難しいねえ、この企画。
日本人、なんで感想と批判を間違える。 重箱の隅をつついて相手を否定することで、自分のエラさを主張したいのか? (いや、立候補してくれたことはエライんだよ)
見かねたのか他の女性が、「すみません、後悔してます。 今から参加できませんか?」と手をあげたが、
キムさんはにっこり笑って「ダメです」。
はああ、気持ちがわからなくもないけれど、意固地になってます。
さて、このトーク、意味があったのか? (他の回では有効だったのかもしれないけれど)
スタジオを出て、トイレを使いながら30秒ほど迷う。
次の回も観て(ダンスは観る価値のある出来なので)、考えを曲げてトークに参加して、子どもたちを褒めてあげたほうがいいのかな?
うーん。 ……甘やかすこともないか。
トイレゆえに、水と一緒に流される。
キムさん、あのね……。
ううん、わたしもちょっと意固地になろうかな。
パフォーマーと観客の間にある溝について、少し考えよう。