あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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結晶していくかな?

劇作塾の定例会をサボって観劇。 ってか、チケットを買う時点では、定例会が土曜日の夜に定着してなかったから選んだはずなんだけれど。

そうそう工房ガールズ、帝劇のお土産に錬金術師の媚薬(ラムネ)を買ったから、楽しみに♡

「M.A」 2007/4/28 17・00〜   帝国劇場

いや〜ぁ、面白かった! 何がって、出来上がってしまったかと思っていたが、カリオを中心にまだまだ違う展開にできるんじゃん!って。 わくわくわく

ロングランが定着しないゆえ、日本ではミュージカルを切れ切れと何年にも渡って公演していくわけだけれど、そのたびに演出を変えていけることは逆に強みだなと思う。 四季移ろう諸行無常の日本には、日本独自の公演形態があるのかもしれない。
劇団四季が「ライオンキング」9年目!とがんばっているけれど、演出はどうしているんだろう。 変わりゆく時代や人の想いを無視して(きゃ、なのに「四季」ナンテ皮肉?)、外国のフンドシのまま、意地を張っているのだろうか。 それとも進化し、結晶しているのだろうか。 

劇団四季や宝塚ってオコチャマ・ミュージカルが主な動員を占めている日本の観客レベルの中で、もしかしたら「MA」は半歩先を行ってしまったかな?とも思う。
東宝さん! 頑張ってくれ! 少々経営が辛くても、おとなが息を呑んで楽しめるミュージカル、模索してくれ!  

それにしても、役者は突然バケるっていうけれどホントですね。
笹本さん(何故か今回、無作為な日程なのに3回ともかの女にあたる)、2週間前と別人なんですもの。 100万のキャンドル〜♪で革命の決起を予感させ、心の声が〜♪ では群集を呑み込んでいる! その蔭で、マルグリットが成長するほど心が揺れているのがわかるの。
そしてたぶんそのせいで、アニエスやマリー、三人の女性の主張の対立が際立ってきたような。 人間ってヤルセナイナと切なくなる。

王妃さま。
歌劇団を卒業なさる際の裏の噂があまりにカッコよくて、強い女が似合うと思っていたけれど、時折ポキリと折れそうな弱さをちらつかせるのが、……似合う。 背中がさびしそうだったり、一瞬泣きそうだったり。 そうだったのか。  

錬金術師。
そう、すーべて♪ と聞きながら、わたしはぐつぐつと煮え立つ坩堝の中のスパイラルをイメージしてました。 ぱしんぱしんと時折化学反応を起こす、ぐるぐる。
ただの幻か〜♪ では、びゅんびゅんの風、嵐。 黒い雲が割れて金の光が差す……ような照明もあるし、ね。 

で、
「希望または幻」って、なんだろうって考えたのですね。
ああ、そう。 人間はすべてを絶望したあとにさえ、まだ希望はあるかもしれないという幻を抱いて生きることができるんだね、と。
フェルセンを見つめ考え込んだ(?)あと、カリオは歌うわけだけれど。
そう思って、そのあとのシーンを見ていると、「イリュージョン」の後先で意識の変化・成長を見せられるキャラが何人もいる。 ひとりひとりにとっての、幻想にすがってまで祈りたい光の方向とは何か、までは考える時間ありませんでしたけれど。 まあ、わたしの早とちりかもしれませんし。

 

.....and
My dear L. L. Earl, You should trust yourself more or should put me into the prison.