どうも話が食い違うので、
貸してくれた本人と、「ベルリン・天使の詩」のDVDを観る。 つまり 雷 が特典映像を観てなかったってことなんだけれど。
昔、弟に言われたことがある。 ねーちゃんは裏話だの制作だの創作メモだのを「込み」で映画を観るって。 普通は違うの? 普通は作品だけを楽しむんだよ。
雷 も余計なことを知って、せっかくの世界観を壊したくない!って、本編しか観てなかったんだって。
でもねえ、わたし特典映像の監督のコメントを聞くまで、かれらが「守護」天使だなんて思わなかったんだよ。 ただの天使だと思っていたの。
ところでこの作品に出てくる天使たちは、重いコートを着た寡黙なオッサンたちである。 きれいなオバサンもいるか。
しかし原則として、天使はノン・セクシャルか両性具有のはずなんだけど。 ま、そこは無視されてる。
ねえ、
こうして、守護天使がそばで黙って見ていてくれる生活っていいねえ……。
なにをしてくれるわけでもなく、
それでも自分は孤独じゃないと思いながら生きていける。
でもクリスチャンじゃないと、守護天使はそばにいてはくれないのかな?
そんな話をした後日、雷 はふと、わたしとの会話を思い出して手元を見たら、自分がとんでもないミスを犯すところだったと気付いたんだって。
守護天使がいてくれたのかなぁと、神妙なメールを寄越してきた。
わたしは実は、
日々、誰かに見守られているなぁって実感がある。 感謝がある。
ああ。
日本人の場合は守護霊さま(含・ご先祖)になるんだな。
でも
守護天使 と 守護霊 では、ずいぶん語感が違うねえ。
ところで、バッグにつけて連れ歩いているポクポンというお守り。 クロちゃん。
2回続けて、バッグからはずれて、どこかに行こうとした。
鈴がちりんと鳴るので、すぐに拾いあげられたから、なくさずにすんだのだけど。
……ちょっとぉ、何か不満があるわけぇ? 言いたいことがあるのぉ?
と、顔を見たら、ずいぶん汚れていることに気がついた。
クロちゃんも、わたしを守護してくれてるのかな?