あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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「M.A」 カリオストロのスタンス

                                          編集061115
                            
2006/11/14 18・00〜 帝国劇場
「M・A」 おととい観たんだよね? うるさい。 完全に無計画なチケットの買い方をしたの。 だから今日はカリオくんの授業参観。 偽カリオくんまでうっとり見てたわ。 あれは誰? 指の真似ッコ、うまいよね。 舞台の全体? ごめん、観てない。 みんなお行儀よく、頭で考えながら役を歌ってたみたいよ。 客席はすすり泣きと沈黙の洪水。 

演出家と舞台装置家と衣装デザイナーとメーキャップアーティストが完璧な仕事をして、役者は魅力的に硬く縛られている。 何が奇妙なんだろうと思っていたら、全員が同じ声で、同じように歌うからだと気付いた。 楽器として、ハーモニーは心震えるほどすばらしい。 意味もちゃんと掘り下げられている。 造形も美しく、質感もいい。 すべてが重なり合って、破綻なく同じトーンで、テーマを重く表現する。 
きっとそれも、ひとつのかたち。 100パーセントの仕事。
ただわたしにとっての「人間の美しさ」とは、ビミョーに違う。 たぶん、そう。 それだけなのよ。

今日の発見。
1 登場人物は全員、死に物狂いに生きている。 カリオくん以外は。 だからカリオくんは、死に物狂い、の反対の極を目指さないればいけない、かもしれない? 
2 演出家はどこかで、この作品を現代に提出する意味、とか、おっしゃってたと思う。 過去を現在へ。 時空のへだたりをつなぐのは、誰? たぶんそれは、ショーマンの仕事。 
3 半円筒に刳られた空間。 クリスタルではないけれど、これが「わが掌中の珠」? すべてはこの中で起こる。 がんばれカリオ。 舞台を手のひらにのせるって空間の把握……。 あ、めまいがする。
4 なんのかのと、わたしがいくら言葉で考えて分析しててもね。 今日、ワンシーンだけ、あ、知らない男がいる……と思った箇所があった。 役者が怖いのはこーいうことなの。 瞬間、他の人間(役)に憑依して、笑ってそこに立つの。