(ふと気付くと、今日わたしは東京に、大きな円を描いていた。 自宅→渋谷→秋葉原(会社)/御徒町(会社の別部署)→池袋(劇場)→渋谷→自宅 山の手線でグルリと一周。 オメデトウ♪)
「夢ノかたち」 第二部「緑の指」
2006/10/5 19・30〜 シアターグリーン/宇宙堂
師匠の交友関係からこの舞台を見せていただけることに。
作家とわたしはたぶん年齢が近いのだと思う。 そしてこの作品は、ずいぶんご自身の要素を織り込んでいるのだと思う。 テーマとは別のところの肌感覚で、笑ったり懐かしかったりイタかったりする。
先日の永井愛さんの「書く女」もそうだったけれど、作家は締め切りに追い詰められて、テーマに正直と向かい合うと、ぼたぼたと自分のことをさらけ出してしまうしかないのだろうか。 業なことだ。
渡辺えり子さんの感性というのは、わたしにとってカサブタみたいな感触がある。 カユイんだけれど思いっ切りには掻けない。 なんとなくスゴクわかるんだけれど、肝心なところで逸らされる、ボカされる……。
第一部はどうしても都合がつかず(唯一観られる日が、休日出勤になったんだかで)、人の話と文字でしかしらないのだけれど。
どうやら2作を通して、ファッションや子どもや狂気や亡霊などなどを要素に、作家の生きた時代(たぶん戦後の匂いが残る誕生年と、バブリィな時代での劇作家デビュー年)の夢うつつを語りながら、日本と日本人を見つめ直そうとしている気がした。
あと場面によっては、わけわかんないんだけれど、なんとなくショーとして見せられてしまうのが、チカラワザ。
ご招待いただいたチケット代の分といっては少ないのですが、ロビーで、本を2冊とファイル2枚を購入。
終演後、師匠にくっついてってえり子さんにお会いする。 まだメイクの残る目がそれはキレイで、見とれてしまいました。