あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「プライベート・ライブス」を観た

                          2006.9.9 14・00〜 青山円形劇場

お芝居っていいなあ、帰り道、何度も思った。 大口あけて、涙をびしょびしょに流して、笑いっぱなしだった。 それも上質な笑い。 妥協のない仕事場に、同席させていただいた快感とても言おうか。 欠点だらけの人間への深い愛情とでも言おうか。
脚本家さんが、稽古も公演も、ほぼ毎日ご覧になっていると公演ブログに書いてあったが、気持ちがすごくわかる。 台詞もいいんだけれど、それを役者さんが語ることで、きらきらと呼吸する輝きになってくる。

久しぶりに劇場まで続く宮益坂に息を切らし、
当日券発売時間(公演の1時間前)の10分前についたのに、なんの用意もされてないし。
チケットを買って時間つぶしに、2階のカフェに行こうとしたら階段が閉鎖されてるし。
メゲて別の怪しげなコーヒー館に入ったら、店員は居眠りしてるワ、コーヒーについてきたミルクは縁が固まりかけてるワ。……。 
ようやく客席に座って、ムーディな音楽が流れ始めても、客電が落ちないせいか、客はぱたぱたとせわしなく仰ぎ続きで、ムーディどころじゃないし。
(青山劇場は、伝統的に客席の設定温度が高めなのだ)
ってか、フランスでのイギリス上流階級の人たちの騒動なのに、なんでジャズ?

……なんて気持ちで入ったのに、いい芝居に出会ってしまうと、そんなもん、全部ふっとぶ。 いいなあ、お芝居って。

いいなあ、円形劇場って。 使い方がウマい。 芝居の見せ方もウマいっていうのもあるけれど。(芝居がボロボロだったら、目もあてられないンだろうな)
大きさ、距離、通路の入り方。

というわけで、今日生まれた夢をひとつ……。 (笑ってください)
自分の60歳の誕生日にでも1日借り切って、自分の芝居のリーディングをする。

って、プロになるつもりで勉強してんじゃないのかよって、ツッコミがはいりそうだね。