あとりえあげん

世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。 HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

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少年犯罪関連 を読んだ

劇作のテーマめがけて本を読む。

□14階段 /新潟少女監禁事件のルポ
貸してくれたkunちゃんが、ライターの年齢を差し引いて読んでね、と。
若いこともあるし、たぶんこの本で賞取りを目指しているのと、テーマが微妙な問題なのとで、必要以上に正論と姿勢を振りかざしてはいる、けれど。
わたしが書きたい分野は、とてもこれに近い。
犯人の特性に大きな影響を与えた両親の生き方・趣味などは、極端ではあるものの犯罪ではない。 なのに影響された息子は、とんでもない犯罪者になってしまった。
その1枚の差がどこにあったのか。
「見ない振り」をし続けたこの母親を、自分の日常を振り返ってみると、わたしは責められない。 見ない振りをして問題をつい先送りにしていることは、ヤマのようにある。 先送りし続けて、問題意識すら埋もれてしまった、特に人間関係……。

□彩花へ 「生きる力」をありがとう 
    /神戸連続児童殺傷事件 もうひとりの犯罪被害者の母親の手記
宗教的とも感じられるくらい深い母の愛に、ずっと泣きながら読みました。 かの女は母親の愛が、犯人の少年さえも変えられる・救えると確信し、断言します。 わたしは母親を経験していないので、その真実は計れない。 人間としての基本的な正論を、ここまで押し出されると、おもわず立ち止まって、身の回りの感情を整理しようかとすら思えてきます。
母親であることに自信をなくしたおかあさんには、オススメの本かもしれない。

ホーリーランド /街の喧嘩を通して居場所を探す男子高校生を描いたコミック
内向的ないじめられっ子が自分自身や自分の居場所を得られず、喧嘩のやり方を覚えることで、自分を変えられるか、何を得られるか。内なる獣性をどうするか……と、設定から大きな矛盾をかかえながら、作家は答えを手探りしているようです。 犯罪と紙一重の場所にいる少年たちに、現実的に何を実感させればいいのか。 12巻目にして、「想いを受け止めあう」(喧嘩を通してってとこが、男の子のコミックで……)という言葉に終着してきたみたいです。

「彩花へ」や「ホーリーランド」を読んでいて感じるのは、犯罪ではなく日常・現実の中で、ではどうすればいいのだろうと考え続けている人たちがいるという希望です。
今のところ、誰の考える解決の矢印も、人間関係の育て方・深め方へと向いている、のかな。 根深い問題になりますね。 教える立場の大人たちがすでに、狭い人間関係のなかで口を拭って澄ましていないでしょうか。 子どもたちがそれを見抜かないはずがない。

テーマが深くて深くて、身動きがとれなくなりそうです。
予定ではあと、佐藤春夫の「魔鳥」を読んで、関連本は打ち止めの予定。
(これは異端者に対する集団心理を書いた話らしい)