「アスクル+佐川」
宅急便は全部、土曜日の午前中(9-12時)着を指定する。昨日は大物(ミネラルウォーター5箱+紙1箱+その他)だから、運ぶほうだって大変だろうに。時間ぎりぎりまで、待った。12時45分。けど、来なかった。舞台が始まっちゃう〜。外出。
ハネたあと、客席で会った友人(劇作のお仲間♪)とお茶して、スポーツジムで汗を流して、家に戻ると、ポストの不在票に大きく「時間に遅れて、申し訳ございませんでした」と書いてあった。本日再配達の手続きをする。
結局、届いたのは夜の9時。初々しいドライバーが、マンションの周囲を気遣う低い声で「こんな時間になってすみませんでしたっ」 どうやら、かれなりの一生懸命でていねいな結果が、この不手際らしい。お疲れ様。こんなに遅くまで大変ね。「いえ、ホントに、どうも……」 こうして少しずつ、仕事の要領を覚えていくのだろうね。反省している青年に、今さらわたしが腹を立てることはない。十分にねぎらってやる。(甘い?)
「クラシアン」
1週間前の続きです。「部品、届きました。いつごろ伺えばよろしいでしょうか」 電話がかかってきた。そういえばわたし、前回お見積もりを聞かなかったのだけれど。「す、すみません。出張作業代8000円と部品代1200と税金で……」 あれ? ま、いっか。結局、キッチンの水漏れ修理、1万円を超えました。ホント、安くはないなあ。
やってきたかれのバケツを覗くと、あれ? 蛇口が2種類入ってるなと思いつつ、ちょうど映っていたTVの画面に心惹かれて作業は見ていなかった。2回目なのでかれも勝手がわかってて、「〜します」とわたしに声をかけながら、作業をすすめる。
背後で小さく「よしっ」と満足げな声。ちらと見ると、背中がきらきらしている。こういうコ、好きだ。自分の仕事に、それがささやかな作業でも、誇りと満足を持っている。
「浄水器の口径、合いましたから続けて使えますよ」 つまり、2種類の蛇口の正体はこれらしい。でもそんなこと、かれは何も言わない。
どうもありがとう。また、何かあったらよろしくね。
考えようによっては2人とも、プロとしてひどく当たり前の態度に、すぎない。でもわたしはとても気持ちがよく、少し感動もした。昨今、自分の落ち度を他人のせいにしたがる傾向、自分は仕方がなくて出来なかったんだと主張したがる傾向があるから。
かれらの素直さが、世間の荒波の中で、どうかまっすぐと大切にされますように。